残念ですが、既に資産を構築している以外の方が楽して稼ぐことはほぼ100%不可能です。
資産形成にはとにかく時間が必要です。私は30代になってから資産の構築に挑戦していますが、資産形成は早く始めればそれだけ効果が出るものです。
”資産形成勉強会”は『20代の頃に私が知っておきたかった資産形成に関すること』をメインの題材にしています。色々な方向から資産形成についてアプローチし、みなさんに役立つ情報が提供できれば幸いです。
さて、資産を作ろうと考えている方の中には、毎月一定額の貯金をしている方も多いでしょう。
もしかしたら、毎月決まった金額で利用できる投資方法を探している方がいるかもしれません。
そんな方には、毎月一定の金額で小額から投資できるインデックスファンドの利用がおすすめです。インデックスファンドはNISAに対応しているため税金もお得になります。
この記事をご覧の方には「【2018年】セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの運用実績【2年目】」も参考になります。
毎月3万円と年1回36万円の支払い方法の違い
私は今まで、株式投資や外貨投資、保険の積立から投資信託まで、様々な投資方法を試してきました。
今でも利用している貯蓄型の積立保険の1つに、毎月3万円積み立てる商品がありました。当時の私は独身だったこともあり、より年利の高くなる年間36万円一括払いを選択してしまったのです。この選択は今でも後悔しています。
年1回の支払いにすると難易度が極端に上がる
保険で毎年1回の一括払いを選択した理由は、ちょうど貯金していた金額もあって支払いが楽だからという安易なものでした。
この選択で1、2年は資金繰りに大変苦労した記憶があります。
毎月3万円積み立てるのと意味は同じですから、毎月3万円貯まるように気を付けながら生活をします。ですが、半年ほど経つと目標額の18万円ではなく、10万円程度しか余裕資金がないことなんてざらにありました。
結局、銀行の定期積立で毎月3万円をよけておくことにし、年1回の支払日に間に合わせるようにしたのです。
これなら毎月3万円支払っていた方がよっぽど楽でした。
毎月一定額投資することの大切さ
年間一括払いの貯蓄型保険は、もう契約を変更することができないので諦めています。ですが、この失敗以降、全ての貯蓄や投資を毎月一定金額の支払いにするよう努めるようになりました。
仮に毎月1万円や毎月2万円の支払いであっても、年間なら12万円や24万円となります。一括払いでこれだけの金額を用意するのは結構大変です。
誰でもできる投資方法は、毎月コツコツと一定金額を納め、気付いたら大きな金額になっているというやり方に尽きます。
関連記事「NISAよりも節税効果の高い財形貯蓄もおすすめできる積立貯金です」
貯金よりインデックスファンドの方がお得!?
今でこそ資産形成の方法が固まっていますが、これまでに、株式投資や外貨投資、貯金や保険、インデックスファンドと、様々な投資や貯蓄の方法を試してきました。
色々な資産形成方法を試した結果、貯金の持つ見えないリスクや分散投資の重要性、インデックスファンドのリスクの低さが理解できるようになりました。
貯金の持つ見えないリスク
貯金をローリスク・ローリターンの商品だと考えている方は多いでしょう。しかし、貯金の実態は「ミドルリスク・ローリターン」です。
日本ではバブル崩壊以降、長期間デフレ傾向にあります。そのため、商品の価格が上がらないことを前提に資産について考え、結果貯金を選択する人が非常に多いです。
ですが、実は世界的レベルで見ると経済規模は徐々に拡大しており、インフレの傾向がみられます。そして、世界的に緩やかなインフレ傾向にあれば、現金資産は徐々に目減りしていることになります。
これが貯金を「ミドルリスク・ローリターン」とする理由です。
分散投資の重要性
また、株式投資や外貨投資を経験して痛感したのが、分散投資によるリスク低減の重要性です。
投資を始めたばかりの頃は、どうしても総資産額が低くなってしまいます。株式投資や外貨投資を少ない資金で行う場合、分散して投資するのはほぼ不可能で、大抵の場合1商品に集中的に投資することになります。
確かに、一極集中は当たれば大きいですが、見通しが外れれば資産価値が簡単に1/2や1/3になってしまいます。
リスクを下げる一般的な投資方法として分散投資が挙げられます。株式であれば10銘柄程度、外貨の場合は3~5種類の通貨を持つことが分散投資になります。
関連記事「貯金よりNISA利用の投資信託をおすすめする理由|社会人1年生からの資産形成」
インデックスファンドはローリスク
インデックスファンドは決まった経済圏にまとめて投資する超分散型の投資方法となります。
分かりやすいのが日経平均に投資するファンドでしょう。日経平均に投資するファンドでは、日経平均に登録される銘柄全ての株式を同数購入しています。
これは日経平均全体に投資しているのと同じことになるので、資産価値が日経平均の増減と同じ動きをするようになります。
また、日経平均だけでなく、インデックスファンドには様々な種類があります。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの例
私の利用しているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは株式と債券を1/2ずつ、日本と海外で1/2ずつ投資をするインデックスファンドです。
つまり日本の株式と債券を1/4ずつ、世界の株式と債券を1/4ずつバランスよく投資することで、日本と世界で超分散投資を行い、元本割れのリスクを限りなく小さくしているファンドなのです。
ちなみに、株式と債券はトレードオフの関係にあります。一般的に、株式価格が上がる経済市場では、債権価格が下がります。反対に、株式価格が下がる経済市場では、債券価格が上がります。
理論上、どんなケースも想定されている投資方法で、限りなく負ける確率が0に近づいています。これだけリスクを下げても、年利は大体3%~5%の見込みになるのです。
関連記事「【2017年】セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの運用実績【1年目】」
インデックスファンドはすぐに現金化できる
インデックスファンドは、資産が現金ではなく、株式や債券の形になっています。
そのため、貯金に比べると現金として引き出せるようになるまでに一定の期間が必要です。
私の利用するセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの場合、ファンドの一部を現金化する場合、5営業日ほどかかります。
注文のタイミングにもよりますが、日数で言えば1週間から10日程度の時間が必要です。
こういった特徴があるので、数ヶ月以内に必要になるお金までインデックスファンドに投資するのはおすすめしません。毎月の余裕資金を自動引き落としで投資するのがいいでしょう。
インデックス投資を30年続けたら資産が2倍に!?
ここで、私がインデックスファンドに投資することを決めた、資産形成のシミュレーションを紹介します。シミュレーション当初はインデックスファンドの年利を3%と控え目に計算していました。
ですが、私の1年目のインデックス投資(2017年実績)が4.8%の年利だったので、5%の年利で運用した場合の試算も併せて紹介します。
30年運用すると仮定して、年利3%なら元本の約1.6倍、年利5%なら元本の約2.2倍にもなるのです。これが投資における複利の効果となります。
関連記事「資産を増やすには複利の恩恵を受けることが大切」
【年利3%】インデックス投資と貯金の比較表
年数 | 元本金額 | ファンド金額 | 差額 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
1 年目 | 360,000 | 364,950 | 4,950 | 101% |
2 年目 | 720,000 | 740,849 | 20,849 | 103% |
3 年目 | 1,080,000 | 1,128,024 | 48,024 | 104% |
4 年目 | 1,440,000 | 1,526,815 | 86,815 | 106% |
5 年目 | 1,800,000 | 1,937,569 | 137,569 | 108% |
6 年目 | 2,160,000 | 2,360,646 | 200,646 | 109% |
7 年目 | 2,520,000 | 2,796,416 | 276,416 | 111% |
8 年目 | 2,880,000 | 3,245,258 | 365,258 | 113% |
9 年目 | 3,240,000 | 3,707,566 | 467,566 | 114% |
10 年目 | 3,600,000 | 4,183,743 | 583,743 | 116% |
11 年目 | 3,960,000 | 4,674,205 | 714,205 | 118% |
12 年目 | 4,320,000 | 5,179,381 | 859,381 | 120% |
13 年目 | 4,680,000 | 5,699,713 | 1,019,713 | 122% |
14 年目 | 5,040,000 | 6,235,654 | 1,195,654 | 124% |
15 年目 | 5,400,000 | 6,787,674 | 1,387,674 | 126% |
16 年目 | 5,760,000 | 7,356,254 | 1,596,254 | 128% |
17 年目 | 6,120,000 | 7,941,891 | 1,821,891 | 130% |
18 年目 | 6,480,000 | 8,545,098 | 2,065,098 | 132% |
19 年目 | 6,840,000 | 9,166,401 | 2,326,401 | 134% |
20 年目 | 7,200,000 | 9,806,343 | 2,606,343 | 136% |
21 年目 | 7,560,000 | 10,465,483 | 2,905,483 | 138% |
22 年目 | 7,920,000 | 11,144,398 | 3,224,398 | 141% |
23 年目 | 8,280,000 | 11,843,680 | 3,563,680 | 143% |
24 年目 | 8,640,000 | 12,563,940 | 3,923,940 | 145% |
25 年目 | 9,000,000 | 13,305,809 | 4,305,809 | 148% |
26 年目 | 9,360,000 | 14,069,933 | 4,709,933 | 150% |
27 年目 | 9,720,000 | 14,856,981 | 5,136,981 | 153% |
28 年目 | 10,080,000 | 15,667,640 | 5,587,640 | 155% |
29 年目 | 10,440,000 | 16,502,619 | 6,062,619 | 158% |
30 年目 | 17,362,648 | 17,362,648 | 6,562,648 | 161% |
【年利5%】インデックス投資と貯金の比較表
年数 | 元本金額 | ファンド金額 | 差額 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
1 年目 | 360,000 | 368,250 | 8,250 | 102% |
2 年目 | 720,000 | 754,913 | 34,913 | 105% |
3 年目 | 1,080,000 | 1,160,908 | 80,908 | 107% |
4 年目 | 1,440,000 | 1,587,204 | 147,204 | 110% |
5 年目 | 1,800,000 | 2,034,814 | 234,814 | 113% |
6 年目 | 2,160,000 | 2,504,804 | 344,804 | 116% |
7 年目 | 2,520,000 | 2,998,295 | 478,295 | 119% |
8 年目 | 2,880,000 | 3,516,459 | 636,459 | 122% |
9 年目 | 3,240,000 | 4,060,532 | 820,532 | 125% |
10 年目 | 3,600,000 | 4,631,809 | 1,031,809 | 129% |
11 年目 | 3,960,000 | 5,231,649 | 1,271,649 | 132% |
12 年目 | 4,320,000 | 5,861,482 | 1,541,482 | 136% |
13 年目 | 4,680,000 | 6,522,806 | 1,842,806 | 139% |
14 年目 | 5,040,000 | 7,217,196 | 2,177,196 | 143% |
15 年目 | 5,400,000 | 7,946,306 | 2,546,306 | 147% |
16 年目 | 5,760,000 | 8,711,871 | 2,951,871 | 151% |
17 年目 | 6,120,000 | 9,515,715 | 3,395,715 | 155% |
18 年目 | 6,480,000 | 10,359,751 | 3,879,751 | 160% |
19 年目 | 6,840,000 | 11,245,988 | 4,405,988 | 164% |
20 年目 | 7,200,000 | 12,176,538 | 4,976,538 | 169% |
21 年目 | 7,560,000 | 13,153,614 | 5,593,614 | 174% |
22 年目 | 7,920,000 | 14,179,545 | 6,259,545 | 179% |
23 年目 | 8,280,000 | 15,256,772 | 6,976,772 | 184% |
24 年目 | 8,640,000 | 16,387,861 | 7,747,861 | 190% |
25 年目 | 9,000,000 | 17,575,504 | 8,575,504 | 195% |
26 年目 | 9,360,000 | 18,822,529 | 9,462,529 | 201% |
27 年目 | 9,720,000 | 20,131,906 | 10,411,906 | 207% |
28 年目 | 10,080,000 | 21,506,751 | 11,426,751 | 213% |
29 年目 | 10,440,000 | 22,950,339 | 12,510,339 | 220% |
30 年目 | 17,362,648 | 24,466,106 | 13,666,106 | 227% |
インデックスファンドへの投資はほったらかしでOK
私自身コツコツ貯金することが苦手なタイプでした。
そんな私が毎月の投資金額を捻出できるのは、投資の仕組みを作った後、ほったらかしにしているからだと思います。
唯一やっているのは、毎月4日に5万円の自動引き落としだけです。
セゾン・グローバル・バンガードファンドを選ぶまでに、様々なインデックスファンドの情報を確認してきました。
ただ、投資するインデックスファンドを選んだ後は、毎月一定額が引き落としされるので、特に何もすることはありません。
これが私の実践しているほったらかし投資法の全容で、単純に毎月の給料から決まった金額を引き落としてしまえば、残った金額でなんとかやりくりするであろうという安易な方法なのです。
ほったらかし投資法のメリット
ほったらかし投資法の良いところは、貯めた金額を現金として受け取るためにひと手間かけなければいけないところにもあります。
銀行口座などではすぐに自分が貯めている金額が分かってしまうので、何かの拍子に引き出して使ってしまうことがあり得ます。
しかし、すぐに現金で引き出せるようにせず、何らかのアクションを挟むようにすることで、そこまでして必要なものなのか再考する時間ができます。
大抵のものはそこまでして欲しいものではなく、そこまで必要なものでもないもで、自然とお金が貯まっていくシステムになっています。
私が初めて投資信託に挑戦した時に選んだインデックスファンドはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドです。おすすめのインデックスファンドはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
今まで様々な貯蓄、投資方法を試してきましたが、最も自分に合う投資方法はインデックスファンドを利用したほったらかし投資法でした。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、日本の株式と債券に1/4ずつ、海外の株式と債券に1/4ずつ投資するファンドです。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのメリット
株式価格が上がると債券価格が下がり、債券価格が上がると株式価格が下がる傾向にあるので、日本と世界が好景気であっても不景気であっても、世界経済が毎年数%の成長をする限り、年利も数%になるという商品です。
リスクを極限まで減らしつつ、銀行の預金金利よりはるかに高いリターンが期待できる商品設計が気にっています。
申し込みから初回引き落としまで約2ヶ月かかる
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、申し込みから実際の引き落としまでは2ヶ月ほど時間がかかります。
ですが、一度申し込みをしてからは毎月4日に引き落とし、毎月23日頃にファンドの購入を継続的に行ってくれます。
引き落とし日に銀行残高が足りない場合は引き落としされませんが、2ヶ月連続で引き落としされないと自動引き落としが強制的に終了となってしまうので注意しておきましょう。
私が初めて投資信託に挑戦した時に選んだインデックスファンドはセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドです。関連記事「【2017年】セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの運用実績【1年目】」
このファンドを選ぶきっかけになった書籍も紹介しておきます。