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つい最近、学生時代の同級生と飲みに行く機会がありました。
学生時代は毎日のように顔を合わせていても、仕事を始めるとそうそう会えなくなってしまうものです。
私が独立して時間に余裕ができたこともあり、久しぶりに有意義な時間を過ごすことができました。
さて、その席で「会社に不満を持っているが、どうすればいいのか分からない。」という相談と、「独立を考えているが、私が独立を決断した時の条件は何か。」という質問がありました。
アラサーにもなると、会社の仕事もある程度落ち着いてきて、将来の見通しも立てやすくなります。ただ、誰もが良い見通しになるとは限らず、自分の将来に対して不安を感じる人も少なくありません。
今回は、今の会社に不満がある人が考えるべきことについて、転職・独立という答えと、私の考えを紹介します。
この記事をご覧の方には「仕事なんて所詮は金もうけの手段にすぎないということを忘れてはいけない」も参考になります。
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会社への不満を解消するには転職か独立しかない
もちろん、会社への不満を解決する方法に、転職と独立以外の答えもありあす。
ただ、それは“我慢”することなので、不満が解消されたり、少なくなったりすることはないでしょう。
また、会社に感じる不満の種類によっては、転職や独立以外の答えを選ぶこともできるでしょうが、その程度の不満であれば、友人に相談するほどでもないでしょう。
自分の不満を明確にすること
会社への不満が発生し、転職を考えるようになる時は、決まって今の会社に対し、何らかの不足を感じているはずです。
この「不足=不満」を明確にしなければ、間違った解決方法を選んでしまうこともあるので注意しましょう。まずは問題を明確にすることが大切です。
関連記事:会社への不満は原因を特定して改善しないと不幸になる
不満を解消する方法を全てピックアップする
あなたが感じている不満は、他の人が聞いたら笑い飛ばしてしまうようなものかもしれません。しかし、それでもあなたが悩んでいる事実は変わらないので、不満を解消する方法を全てリストアップするといいでしょう。
この時注意するのは、他人の行動や考えを変えるような方法は全てボツにすることです。
他人や会社を変えるのはほぼ不可能です。自分が行動するだけで解決できる方法に絞り込みましょう。
最も手っ取り早い解決方法は転職
会社への不満や悩みは数多くあります。ただ、残念なことに、そのほとんどは転職や独立でなければ解消できないでしょう。
収入、残業時間、休日数、会社の体質、上司との人間関係、会社の将来性、自分の希望の部署に就けているかなど、多くの不満が、会社にいながら解決するには時間がかかり、また、確実に解決できるという保証もないものです。
それなら、自分の不満を解消できる企業に転職するのが、最も手っ取り早い解決方法になります。
独立=自由ではない
既に副業などで稼ぎがある方や、精力的に仕事に取り組んでいる方なら、転職ではなく独立という選択肢を挙げるかもしれません。
ただ、一つ注意してもらいたいのは、独立したら自由になれるわけではないということです。
むしろ、独立すれば、利益が稼げなければ自分の収入はゼロになるので、かえって不自由になる可能性すらあります。
どれだけ努力したかは全く問題にならず、ただ結果だけが求められるようになるのです。
例えば、「テストでいい点さえ取れていれば、授業に出る必要はない」といった具合です。
この考え方が馴染まない人は、独立などするべきではないと思います。
関連記事「仕事ができない奴は「決断力」がない!ダメなビジネスマンに共通する特徴」
R-25の記事「マネージの意味が“管理”? ハズレです」に以下の言及がありました。
「トレードオフに直面したときにどちらかを断言できないマネージャーは二流」
これはキャリアアップを目指す全ての人に重要な提言であると同時に、一般社員として働く方にも知ってもらいたいことです。
というのも、トレードオフを明言できない=「決断力」のない社員は、管理職でなくても仕事の邪魔にしかならないからです。
今回は仕事ができない奴は「決断力」がない!ダメなビジネスマンに共通する特徴についてお伝えします。
自分より凄い人がいるかどうかは関係ない
自分の不満を明確にし、自分の行動だけで解決できる方法を選ぼうとすると、自然と転職か独立を選ぶことになると紹介しました。
友人たちとの話では、収入への不満には「いくらならいいのか?」、待遇への不満なら「どの部署で、どのような働きを、どれぐらいするのか?」など、具体的な数字も挙げています。
その時、友人の一人が「自分より凄い人がたくさんいるのに自分を雇うのか?」という疑問を呈しました。
この質問は、「イチロー以外はプロ野球選手として認めない」という主張と同じようなものです。
イチローはなぜ大リーグでヒーローになったのか?
日本人でイチローを知らない人はほとんどいないでしょう。野球に興味がない私でも、イチローが大リーグでゴールデングラブ賞を何度も受賞していることは知っています。
私の解釈では、イチローは大リーグにこれまでにない価値観を提供した選手だと思っています。
大リーグのことはさほど知りませんが、これまでのヒーローは、ものすごい投手か、ものすごいホームランバッターの二択だったと思います。
そんな中、日本からきたイチローは、“ものすごい1番打者”という新しい価値観を提供しました。
今までも、そういったヒーローを望む潜在的な需要はあったでしょう。しかし、それに応える選手はイチローが現れるまで誰もいなかったはずです。
例えるなら、携帯電話をスマートフォンに変えたアップルのiPhoneのように、今までなかったものを市場に出したのだと、私は捉えています。
それが、ホームランバッターである松井との違いだったのではないかと思っています。日本ではさほど差がないように見られた二人でも、アメリカでは明確な差がついてしまいました。
まずは自分の強みを認識することから
1番になれるのは1人しかいません。ですから、ほとんどの人は1番になることはないでしょう。ですが、プロ野球選手がイチローだけではないように、ビジネスも1人のスーパースターだけが動かしているわけではありません。
まずは自分がどの分野で優れているのかを知りましょう。
営業、販売、マーケティング、財務、経理、人事、総務、事務、企画など、今までのキャリアを見直すだけで、大まかな答えは見つかります。
そのうえで、より自分が強みとする専門性を意識することです。
始めは会社の同僚より得意といった程度でいいでしょう。他人との違いを意識するだけで、より際立つようになります。
高い能力がない人は社長に向いている?
仕事の専門性について話をすると、友人は「周りより際立って高い能力が見つからない」と、さらに落ち込んでしまいました。
ですが、際立った能力がない人の方が、社長や管理職には向いている可能性が高いです。
三国志でいう劉備のように、武力なら関羽や張飛、知略や政治なら諸葛亮といったように、劉備は蜀でも際立って能力が高いわけではありません。
むしろ、全体的に平均より少し高い程度で、専門家に比べれば及ぶべくもないので、器用貧乏な感すらあります。ゲームなら終盤になるとほとんど出番がなくなるキャラでしょう。
ただ、そんな劉備は蜀の盟主です。突出して高い能力がない方が、円滑に組織を運営できることもあるのです。
優秀なプレイヤーが優秀な経営者とは限らない
日本企業の悪いところに、プレイヤーとして優秀な人を、すぐに管理職にして現場から外してしまうことがあります。
プレイヤーとして優秀でも、マネージャーとして優秀かどうかは別です。
むしろ、自らが動くよりもチームとして動くことが優先される管理職には、プレイヤーとしては優秀でない方が望ましい可能性すらあります。
人のよさは大きな武器になる
今回相談された同期は、非常に人がいいのが特徴でした。
本人は「優れたところなど何もない」と落ち込んでいましたが、少なくとも飲み会に参加したメンバーの中では、最も人がいいことは間違いありません。
人のよさが仕事に役立つかどうかは別ですし、管理職に向いているからといって、管理職になれるとも限りませんが、“違い”を認識するという意味では大切でしょう。
また、所詮仕事なので、最終的には人間関係が重要になります。
そういった意味でも、人のよさは大きな武器にもなり得ます。
重要なのは、その人のよさをどう活かすかです。
独立する前に副業で月20万以上稼ぐこと
独立を考えている別のメンバーから、「何を基準に独立したのか?」について聞かれました。
私が独立の基準としたのは、独立してもやっていけるかどうかの1点です。
目安として、会社員のまま副業をして、毎月20万円以上稼げるようになることです。
以前の記事「WEBライターヨッピーの書籍「明日クビになっても大丈夫」に学ぶ天職への出会い方」で、WEBライターのヨッピーは、毎月10万円稼げれば独立して問題ないという主張をしていました。
ただ、副業で毎月10万円稼げれば、必ず本業にして20万円稼げるようになるわけではありません。もしかしたら、市場規模などの関係で、毎月10万円を超える稼ぎを出すのが無理な場合もあるでしょう。
独立してしまったら、元の社員に戻るのは難しくなります。それだけリスクの高い決断をするなら、会社員時代にできる限りの保険をかけておくべきだと私は思います。
副業では月数万円稼ぐのですらかなり大変
独立を考えるなら、自分の価値観と市場の価値観に齟齬があってはいけません。
会社員であれば、会社に行って仕事をしていれば、月給やボーナスという形で収入が得られます。ただし、あなたがその収入に見合った仕事が本当にできているかどうかは分からないのです。
会社のブランドがあるから商品が売れるのかもしれませんし、優秀な事務員がいるから仕事に専念できるのかもしれません。誰からもサポートを受けない会社員などいませんから、自分の実力だけで稼げているとは絶対に言い切れません。
なので、試しに副業として挑戦してみるのがいいのです。私も、独立までに2年ほど副業としての期間を取りましたが、月数万円の収入を稼ぐことですら、かなり大変だったのを覚えています。
月5万円の稼ぎを月10万円に増やすのは意外と簡単
ただ、大変なのは0から数万円までの間で、月5万円の稼ぎを月10万円に増やすのは、最初の苦労に比べれば意外と簡単でした。
停まっている車を動かすときに大きな力が必要なように、一度動いてしまえば少ない力で動かし続けることもできるのです。
ただ、月5万円から10万円までは半年程度でしたが、月10万円を20万円にするまでに1年以上かかってしまいました。
独立する際の業種にもよりますが、私の場合は月10万円稼げた段階で独立していたら、大変な苦労をすることになったでしょう。
こういった経験もあるので、月20万円稼げるようになるまでは、副業にしておくことをおすすめします。
月20万円を達成したら独立を再考する
また、月20万円稼げるようになったら、「本当に自分は独立したいのか、またはするべきと思っているか」をもう一度考えておいた方がいいでしょう。
はっきり言って、会社員という肩書を保ったまま、毎月20万円の副収入を持っていた方が、より精神的にも経済的にも安定します。
毎月20万円の稼ぎであれば、税金なども考えれば15万円程度の手取りが増えることになります。本業にするならもう少し稼がないと生活が苦しくなるでしょう。
それに、いつまでその事業が持つかは分かりません。もしかしたら副業で続けていた方が美味しいかもしれません。
私は休暇や労働時間の融通が利くことや、部下に対してフラストレーションが貯まっていたのもあって、結果的に独立を選択しました。
ですが、月20万円稼げるようになってから、3ヶ月ほど経ってからの決断だったので、独立に対して、何度も再考したことは言うまでもありません。
会社員という立場を捨てると、元に戻ることはできなくなる可能性が高いです。
後悔しないように、独立について再考する時間を絶対にとってください。
関連記事「リクルートエージェントを利用した転職活動の記録(30代・3回目の転職)」
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私が会社員のメリットを十分に理解しながら、最終的には独立という選択肢を採ったのも、仕事と報酬について考えた結果、独立した方が得であると判断したからです。
「会社の大きさ≠収入の多さ」になった
昔は、仕事をするならある程度の規模の組織であることの方が有利でした。
なので、多少損であっても会社員として働いた方が結果として得でした。
ですが、今では組織の大小が必ずしも成果に直結しなくなってきています。
会社組織の運営や、そのあり方について、もう一度よく考えなければいけない時代になっているのかもしれません。
より不確実な社会になった
一生同じ会社で働くつもりの人も、将来独立しようと考えている人も、転職や起業という選択肢を全く無視することはできない時代です。
もしかしたら会社が倒産してしまうかもしれませんし、ある日突然リストラされることになるかもしれません。
どんなにその会社が好きであっても、転職や独立の可能性を視野に入れながら行動するクレバーさが求められています。
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