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社長の多くは女好きだし浮気にそれほどの罪悪感も感じていない。
ベンチャー企業のスタートアップから参画した私は、それほど大きくはないとは言え、色々な会社の社長と知り合う機会に恵まれました。
最初の一文はその時に感じた率直な感想です。
当時私が所属していたベンチャー企業の社長も例に漏れず。
女好きで、常に奥さん以外の女性数人と親しくして、さらに家庭(特に奥さんとの関係)にはかなり多くの問題を抱えていたことが気になりました。
社長の家庭がこんな状態で会社は上手くいくのだろうか?
そんな疑問を持ったことも少なくない回数ありました。
しかし、私のそんな不安は杞憂に終わります。
むしろ、会社はスタートアップ企業としては珍しい初年度からの黒字を達成し、創業から数年続けて再考利益を更新しました。
それから数年経ち、事業も安定して十分なキャッシュフローも得られるようになると、逆に社長の家庭に落ち着きが出てきたようにも感じました。
しかし、社長の家庭が安定するとむしろ会社の業績は悪くなっていったのです。
なぜ家庭と会社は逆向きの作用をするのだろうか?
こんな風にふと疑問に思ったこともあります。
そんな時に「成功者の告白」という本に出会いました。
この本には会社が成功するパターンや問題点のパターン、さらには”成功している経営者の家庭は崩壊していることが多い”という衝撃的な内容が書かれていました。
さらに、本の中で語られるストーリーは、まさに私が参画したベンチャー企業のような物語だったのです。
当時は「成功者の告白」の第三章で語られる家業から企業へと脱皮するためにもがいている真っ只中でした。
それまでの第一章や第二章のストーリーも、私がベンチャー企業へのスタートアップとして参画した日から今までのストーリーと非常に似通ったものとなっていました。
正直な話、創業間もない頃の大変さを思い出し、懐かしい気持ちにもなりました。
この本で語られていることは、会社と家庭が密接な関係を持っていることの他に、会社の成長にはある一定のパターンがあることです。
しかも、多くの経営者はそのパターンが存在することを知らない(または認めたがらない)という指摘も大変興味深いものでした。
「成功者の告白」は、会社に対して不満を抱えている人にも、そうでない人にも、独立を考えている人にもそうでない人にも、家庭が上手くいっている人にもそうでない人にも、大いに参考になる書籍だと感じたので紹介することにしました。
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会社の成長の仕方にはパターンがある
「成功者の告白」はビジネス書ではありますが、ちょっとした小説としても楽しめるようになっています。
ウェブサイトを外国語に翻訳する委託業務を主な事業とする「マスターリンク」という架空の企業とその創業者であるタクの成長を描く物語です。
フィクションとは思えないほど「リアル」な起業ストーリー
第一章は創業期、第二章は成長期の会社の話が描かれていますが、これが起業を経験したことのある人には自分の会社のように感じられるリアルさがあります。
第三章と第四章は、私がまだ未体験の領域なので何とも言えませんが、それでも物語として楽しむこともできます。
また、会社にこれからどんな問題が発生し、それをどうやって解決すればいいのかが具体的に分かりやすい内容になってもいます。
独立起業を考えている方だけでなく、会社員の方にも非常に役に立つ本なのは間違いないでしょう。
物語では語られていない「会社の規模を大きくしない」という選択
さらに、「成功者の告白」の内容を応用すれば、会社の規模を大きくせずに、組織形成に関わる問題を避けるような会社経営も可能であることも分かります。
私は先のベンチャー起業が第二創業期に入った段階で限界を感じたため、2年ほど実験的に運営していた事業で独立することになりました。
ただ、私の場合は第一章の領域を超えないように規模を必要としない事業運営を行うつもりです。
というのも、第三章や第四章で描かれているような家業から企業への変遷は、私にはあまり興味を持てない、また面白くもなさそうなものだからです。
事業の成長スピードに関して調整ができる立場は企業や事業のオーナーでないとまず無理でしょう。その考えがあって独立することにしたのです。
これは私が小さなチーム、大きな仕事を読んで感銘を受けたことも関係しています。
会社に起こる問題点もパターンがある
会社の成長の仕方、問題の起こり方は、ほとんどの人が自分たちが独自に経験する問題で、自分たちが考えて克服しなければならない問題だと認識しているでしょう。
ですが、会社の成長にある一定のパターンがあるのと同様、どのような問題がどのようなタイミングでどのような社員から発生するかもパターンがあるのです。
会社が規模を拡大した時に必ず直面する問題
第三章で多くの会社が陥りがちな問題点が噴出してきます。特に私が自分のことのように感じた問題点は、”社員ができて当たり前のことができない”という描写でした。
会社のオーナーや創業者、社長をはじめ取締役や幹部クラスに昇進するような人は、そもそも仕事に対してプラス思考で、積極的な関わり方をします。
ですが、多くの社員はそうでない場合も多く、自分から学ぶよりも学べる環境を必要とする人たちばかりです。
「当たり前」ができない社員たち
この点を創業者の社長をはじめとする幹部連中は見過ごちがちで、なぜ当たり前のことができないのかが理解できないのです。これは当時の私もそうでしたし、解決できずに諦めたことでもあります。
ですが、仕事に対する心構えのように、道徳に関係する意識は一日や二日で変えられるものではありません。半年や一年などの長期的な期間を必要とします。
この解決に役立つのがクッシュボールを使ったリフレーミングになるのですが、この対応策を知ったところで実行しない方が多いでしょう。
大抵は規則でがんじがらめにするでしょう。当時は私もその対応しかないと考えていました。
会社と家庭は密接な関係を持っている
「成功者の告白」の主張で、多くのビジネス書では言及されていないことがあります。
それが会社と家庭が密接な関係を持っていることです。
ほとんどのビジネス書には成功するためにどんな行動をするべきかを説く本となっています。
現状の認識方法や目標に対するアプローチ方法が変わるだけで、全てのビジネス書は行動することの大切さを説いています。
ビジネスの成功が家庭に負の影響をもたらしやすい
ですが、「成功者の告白」では会社と家庭が密接な関係を持っているという言及があります。
今のところ根拠はあいまいで理屈としてはこじつけに近い部分が多く見受けられますが、今の社会状況や身の回りの問題などを鑑みると、自然と納得してしまう内容です。
ここでは、集団は自然とバランスを取ろうとするというのが基本の考え方になります。
これは会社だけでなく家庭でもそうで、行き過ぎたプラス思考はメンバーの一員にマイナス思考を呼び込んでしまうそうです。
本人ですらなぜそのような考え方をしてしまうのか理解できない無意識の行動になるので、会社や家庭で問題が起こる場合、何らかの解決しなければならない問題が潜んでいると考えた方がいいでしょう。
成功者の家庭が崩壊していることは一部の経営者の間では有名
成功者の家庭が崩壊していることは一部の経営者の間では有名なことのようです。
マスコミなどは成功者のプラスの部分にしか光を当てませんから、マイナスとなる影の部分は多くの人が知らないままになってしまうのです。
「伝説の経営者」と呼ばれたゼネラル・エレクトリック社のジャック・ウェルチが妻と離婚して訴訟にまで発展していることを知らない人も多いでしょう。
最近ではゴルフ界のスーパースターであるタイガー・ウッズが逮捕時に麻薬性鎮痛薬など検出され話題になりました。離婚時の慰謝料が640億円だったのも話題になりましたね。
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会社が今どのステージにいるのか俯瞰で見えているか
自分の会社、自分の事業が成長のステージとしてどこにいるか把握することは成長のパターンや問題点のパターンを把握する上でも重要です。
同じような考え方として、業界がどの成長パターンにいるかがあります。
これは起業の時に重要となりますが、それ以外ではさほど重要にはならないでしょう。
創業から10年後も生き残っている確率は6%しかない
最も超えるのが難しい壁は創業時の壁です。
創業から5年後に生き残れる確率が14%程度、10年後も生き残っている会社は約6%になります。
つまり、創業から10年後に残っている会社は100社あれば6社しかいないということなのです。
会社員であれば働く期間は40年ほどありますから、10年程度しか生き残れないのは頼りなく感じるかもしれません。それでも10年生き残っている会社というだけでもかなり貴重なのです。
会社に困難が訪れる第二創業期
そんな創業期と同じく大変な時期が、私は乗り越えるのを諦めてしまいましたが、第二創業期です。
家業から企業への脱皮の時期になります。
創業期は(適切な方法で)頑張って働いていれば自然と売上や利益が伸びる時期なので、労働時間にさえ目を瞑り、成長が見込める業界での事業を行えば、比較的高い確率で生き残ることができます。
ただ、第二創業期はマネジメントの問題を解決しなければならない時期です。
頑張ればいいというような単純な問題ではないため、この時期を乗り越えることができない会社といのも非常に多いのです。
家業から企業へ脱皮するにはマネジメントの強化が必須
会社が第二創業期に入ると、今までは起きなかったような問題が頻発するようになったり、ケアレスミスが頻発するようになることが多いです。
社員が体調不良で倒れてしまった場合は、確実にマネジメント上の問題に遭遇しているでしょう。
問題は会社のステージを示すシグナルでもあります。
適切に対応すれば乗り越えることもできますが、私のようにそもそもその問題を乗り越える必要がない組織運営をするのも一つの方法だと思います。
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私が会社員のメリットを十分に理解しながら、最終的には独立という選択肢を採ったのも、仕事と報酬について考えた結果、独立した方が得であると判断したからです。
「会社の大きさ≠収入の多さ」になった
昔は、仕事をするならある程度の規模の組織であることの方が有利でした。
なので、多少損であっても会社員として働いた方が結果として得でした。
ですが、今では組織の大小が必ずしも成果に直結しなくなってきています。
会社組織の運営や、そのあり方について、もう一度よく考えなければいけない時代になっているのかもしれません。
より不確実な社会になった
一生同じ会社で働くつもりの人も、将来独立しようと考えている人も、転職や起業という選択肢を全く無視することはできない時代です。
もしかしたら会社が倒産してしまうかもしれませんし、ある日突然リストラされることになるかもしれません。
どんなにその会社が好きであっても、転職や独立の可能性を視野に入れながら行動するクレバーさが求められています。
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