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資産形成にはとにかく時間が必要です。私は30代になってから資産の構築に挑戦していますが、資産形成は早く始めればそれだけ効果が出るものです。
”資産形成勉強会”は『20代の頃に私が知っておきたかった資産形成に関すること』をメインの題材にしています。色々な方向から資産形成についてアプローチし、みなさんに役立つ情報が提供できれば幸いです。
銀行に預金をされている方は多いのではないでしょうか。しかし、預金にも定期預金など色々と特徴があり、違いもあるものです。
その預金の種類について特徴の違いなどを把握出来ていないことも考えられるでしょう。銀行の預金を利用するならば、しっかりと仕組みなどを把握しておくのが大切になります。
仕組みや特徴を知らずに利用したりすると、『こんなはずではなかった』と思ってしまう可能性もないとは言い切れないのです。
もしかしたら普通預金ではなく貯蓄預金の方が適している場合もあるかもしれませんし、その反対もあるかもしれません。そこで今回は、そんな後悔のないように銀行の貯蓄預金と普通預金の違いについて迫っていきます。
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貯蓄預金と普通預金の違い
まずは普通預金と貯蓄預金、それぞれの特徴と違いについて説明します。
普通預金の特徴
普通預金は、預入れや払戻しが自由であり流動性が高くなっている、典型的な要求払預金です。
各銀行によっても異なると考えられますが、普通預金であればどれだけ高額を預金したとしても、金利が同じであり給与や年金の受け取り、自動引き落としに使用できますし、個人や法人、団体などでも作れるのが特徴です。
銀行の中には、普通預金を総合口座と呼ぶケースもあります。
貯蓄預金の特徴
一方の貯蓄預金では金利の額が変動して一定額の預金がなければ普通預金に比べて金利が悪くなるでしょう。
普通預金や定期預金と同様にもし何かがあったとしても1,000万円までは元本保障がされています。貯蓄預金であれば、貯蓄を目的としてお金の出し入れをするのがカギなのです。
それに、時々振り込まれる先として指定はできるのですが、毎月もしくは一定期間ごとに入金される振込先として指定することや自動引き落としはできません。
普通預金と定期預金の特性を併せ持っていて、普通預金のような流動性を保ちつつ金利は高く設定されていますが、今は金利が普通預金と同等になっています。
貯蓄預金の金利は段階性
金利は段階性になっている点もポイントとなっています。100万円以上預けると、金利が○%付くといった具合に、預ける金額次第で金利が変化していき、預ける額が多ければそれだけ金利も上がっていくのです。
貯蓄預金の段階性金利は全て普通預金と同じです。それに、口座の開設は個人しかできない点もポイントです。
普通預金と貯蓄預金の違いは、貯蓄預金の場合金利が変動制になっている点にあります。また、口座を開設できるのが個人に限られている点も異なる点となります。
貯蓄預金を所有するメリット
貯蓄預金のメリットと言えば、貯蓄用の口座として使うことにより感じられるでしょう。
もし口座が1つだけあり、給与の振り込みや何かの引き落としも全てその口座1つで賄っているとします。お金が頻繁に出入りしていれば、なかなかお金を貯めるのは難しいものです。
新たな口座開設が必要ない
お金を貯めるためだけの理由で、他の銀行に貯蓄用の口座を開設するケースもあるかもしれません。ただ、貯蓄預金は普通預金と扱いは異なるものの口座番号は同じです。
要するに、新たに口座を開かなくても貯金用の口座が持てるということです。
貯蓄用の口座では、スイングサービスという便利なサービスも付いています。毎月決まった日になると、自動的に設定された金額を普通預金から貯蓄預金へと、またはその反対に移動してくれるのです。
預入期間の設定がない
また、預入期間がないので流動性が高く、いつでも自由に払い戻しが可能だという点もメリットです。
定期預金だと預入期間が設定されているので、満期を迎える前に定期預金の解約をすると、定期預金の金利が適用にならない点や手数料が発生するなどのペナルティが課されることが多々あります。
しかし、貯蓄預金では満期の設定がないため、いつでも払い戻しができます。よって、突然お金が必要になった場合にも直ぐに対応できます。
貯蓄額に応じて金利が上がる
さらに、預入金額によって金利が上がるという点もメリットです。
現在取り扱いのある貯蓄預金は、預入残高が高ければそれだけ金利も高くなる「金額階層別金利」が適用となっている商品が多いです。
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貯蓄預金の金利はいくら預ければ高くなる?
貯蓄預金において金利が設定されている最低預入金額については、大体の金融機関で10万円以上とされています。つまり、10万円を下回ってしまうと普通預金の金利が適用となるのです。
金額階層別金利型と金額別金利型
「金額階層別金利型」の金利は1,000円以上で1円ごとにつきますが、「金額別金利型」の場合は残高に関わらず一定になります。
貯蓄預金の金利タイプでは、「金額別金利型」が古くからあり、貯蓄預金が取り扱われ始めた当初は「金額別金利型」のみでした。
現在は「金額階層別金利型」の方が主流となっています。
みずほ銀行の金利事例
都市銀行のみずほ銀行の場合ですと、10万円以上であれば7段階で金利も上がっていきます。
10万円から30万円、30万円から50万円、50万円から100万円、100万円から300万円、300万円から1000万円、1000万円以上という区切りとなっています。
基本の金利は0.001%です。
三菱東京UFJ銀行の金利事例
三菱東京UFJ銀行ならば、10万円未満で年0.001%、10万円以上が年0.001%、30万円以上50万円以上も各0.001%です。
100万円以上は年0.001%、300万円以上も0.001%、1000万円以上が0.001%という金利です。
地方銀行などの金利事例
地方銀行だと、例えば広島銀行であれば10万円以上が0.001%、30万以上は0.001%、100万円以上も0.001%、300万円以上が0.001%、1000万円以上も0.001%です。
千葉銀行なら、スーパー貯蓄預金<貯名人>があり、金利は基準残高(40万円)未満で0.001%、40万円以上が0.001%、100万円以上で0.001%、300万円以上になると0.001%です。40万円以上の場合は、段階ごとに金利がステップアップとなります。
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金利が低い現状では貯蓄預金のメリットはあまりない
今は低金利の時代となっていますが、これでは残高次第でステップアップしていくという貯蓄預金のメリットが生かされません。
銀行の商品説明書によれば、適用利率は随時変動して、金融情勢次第ではそれぞれの段階の金利が同じになるケースもあるとされています。
普通預金と貯蓄預金での金利の違いは少ない
実際に貯蓄預金を扱っている銀行の今の金利を見てみると、地方銀行などの一部を除き大体の銀行において、もし預金残高が各段階の基準額であったとしても金利は違いが出ないのです。要するに、普通預金の金利と同様だということです。
また、今の段階では、貯蓄預金の金利はさほど魅力があるとは言い難い面があり、貯めるだけを目的にするなら、定期預金もしくはネット銀行を利用するのも手段です。
とは言え、突然に現金が必要となった場合には、定期預金を解約するとなると簡単ではありません。
貯蓄預金の使いどころ
定期預金と普通預金の中間の商品という枠組みで、貯蓄預金であれば貯めつつもいつであっても必要となった場合に引き出せますし、何に使おうか決まっていないお金を管理する口座としても、大いに使っていけるでしょう。
預金残高には大体10万円ほどの最低基準が設けられています。もしそれよりも額を少なく預けていると、普通預金と同等の金利となってしまうのです。
『スイングサービス』の利用により、普通預金から資金を移動して貯蓄預金の口座額を基準以上にもできますが、利用ごとに手数料が必要となるので金利分の儲けがさらに少なくなってしまいます。
このように、現状では貯蓄預金を使うメリットは多くありません。
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