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【ネタバレ有】鬼滅の刃が面白いからみんな読んでくれ|週刊少年ジャンプで連載中

鬼滅の刃1-13巻セット 読書・おすすめの本
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この記事を書いた人
ひろきち

YouTubeのゲーム実況が好きです。 牛沢さんの動画をよく視聴しています。

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週刊少年ジャンプはまだ読んでいますか?

私は30代過ぎてもまだまだ現役の読者です。

ハンターハンターが終わるまではジャンプを卒業することはないと思ってます。

そんな中年も楽しむ週刊少年ジャンプで、ここ最近連載が始まった「鬼滅の刃」という漫画が、ここ数年のジャンプ観測史上最大のヒット作になる予感がします。

めっちゃ面白いのでみなさん是非読んでください。

~物語概要~

時は大正時代、夜には鬼が人を襲うこともある世界。

出会ったらなすすべもなく殺されてしまう人々だが、中には鬼狩り様に助けてもらい一命をとりとめた人もいる。

鬼狩り様は「鬼殺隊」と呼ばれる政府非公認の私設警察で、唯一鬼と対等に戦うことができる剣士が所属する団体である。

刀に「悪鬼滅殺」と彫られた日輪刀を手に、鬼舞辻無惨を頂点とした鬼たちとの闘いを描く。

※記事にはネタバレもあるのでご注意ください。

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目次

鬼滅の刃〈1〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーはプロローグ~鬼殺隊最終選別まで

山奥で炭焼きを営む竈門炭治郎は、父親を亡くしてしまったものの、美人の母親と多くの兄弟姉妹と共に慎ましいながらも楽しい生活をしていた。

ある日、炭治郎が町へ炭を売りに行ったが、帰り道の途中で夜になってしまっため、知人の家で一夜を明かす。翌日家に帰ると、そこには見るも無残な家族の姿があった。

唯一生き残る希望があった妹の禰豆子を抱いて、山を下ろうとする炭治郎だが、途中で禰豆子が奇声を上げ、まるで鬼のように炭治郎に襲い掛かる。すんでのところで近くを通りかかった鬼殺隊の冨岡義勇に助けられる。

禰豆子が完全に鬼になっていないと感じた冨岡義勇は、炭治郎に禰豆子と共に鬼殺隊への入隊を進める。鬼殺隊の育手(そだて)である鱗滝左近次の元を訪れた炭治郎は、2年の修行を経て鬼殺隊の最終選別への参加を許される。

最終選別で炭治郎が遭遇したのは、鱗滝左近次の教え子を狙い惨殺した、最終選別では存在し得ない大きく強い鬼(手鬼)であった…。

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感想

ジャンプに連載開始されたころからの読者で、物語がテンポよく進み、時代背景や設定が練られているのがすぐに分かる良作であると感じました。

冨岡義勇が禰豆子を殺さなかった際に、炭治郎と禰豆子の関係を誰かと重ね合わせていたようです。また、冨岡義勇は炭治郎と同様、鬼にひどい目にあわされた経験もしているようですが、このあたりの話が語られることはあるのでしょうか?

炭治郎が強くなるまでの修行パートが、2年もあったのに、作中では2話ほどで終わったのもスピード感があってよかったと思います。

作中では冨岡義勇が禰豆子を見逃し、炭治郎に鱗滝左近次を紹介した描写がさらっと描かれていますが、今後の話で冨岡義勇と鱗滝左近次の不器用ながらも深い愛情を感じることができます。

「後になって分かるあの時の行動の意味」といった伏線が散りばめられているのも鬼滅の刃の魅力です。

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鬼滅の刃〈2〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは最終選別~朱紗丸&矢琶羽戦まで

巨大な手鬼を辛くも倒し、錆兎と真菰の仇を討った炭治郎は、最終選別に合格する。合格者は4人しかいないように見えるが、「5人」の合格者がいると頭目っぽい人が言っている…??

ボロボロになりながら狭霧山へ帰還した炭治郎は、修行の間ずっと眠っていた禰豆子に迎えられる。数日後、日輪刀や隊服も支給され、鬼殺隊としての任務に赴くことになる。また、鱗滝左近次から、炭治郎の仇が鬼舞辻無惨という名の鬼であることも知らされる。

任務で訪れた町では、夜な夜な若い女性が消える怪奇現象が起こっていた。鬼の異能「鬼血術」を使える沼鬼を倒した炭治郎だが、鬼舞辻無惨の情報を聞き出せなかった。

次の任務で訪れた町で、炭治郎は偶然にも鬼舞辻無惨と遭遇する。鬼舞辻には人間の妻や娘がおり、鬼でありながら人間社会に溶け込んでいたのだ。

鬼舞辻は通行人を鬼にして、その騒ぎのうちに逃げてしまう。鬼舞辻は炭治郎の耳飾りを見て、トラウマを思い出したようであるが、どんな関係があるのだろうか?

鬼になった通行人を抑える炭治郎に、”逃れもの”の鬼である珠世と愈史郎が手を差し伸べる。鬼を人間に戻す研究をしている珠世は、炭治郎と禰豆子に協力を申し出、炭治郎も快くそれを了承する。

そんな中、鬼舞辻が放った刺客が炭治郎たちを襲う。朱紗丸と矢琶羽と名乗る鬼たちは、十二鬼月という鬼舞辻直属の配下であった!?

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感想

最終選別も終わり、鬼殺隊としての炭治郎の物語が動き出す。何気に最終選別で残ったメンバーのほとんどと、炭治郎がこれから深い関係を持つことも興味深い。善逸とカナヲはここで登場しているし、伊之助の存在も御屋形様は暗に示している。

鬼滅の刃ではところどころにギャグ回が挟まる。連絡手段として支給される鎹烏(カスガイガラス)が善逸のだけ雀であることは笑う。いいのかそれで…。

沼鬼の討伐時に判明するが、鬼殺隊はあくまでも”噂”で聞く程度で、全国的に名の知られた団体ではないことが分かる。鬼に襲われた人の多くが死んでしまうのと、助けられた人も積極的に襲われた時の話をしないことが原因であろう。

テレビやインターネットなどの情報ツールもないので、評判が広まることはない様子。鬼も表立って人を襲うのではなく、闇夜に紛れてこっそり襲うというタイプが多いので、神隠し程度の話で済まされてしまうのもあるだろう。

沼鬼の討伐した後の炭治郎は少年誌ではあり得ないほど怖かった。このシーンはジャンプでリアルタイムでも読んでたけど若干悪役っぽかったな~。

鬼舞辻のトラウマである耳飾りの剣士は、物語が進むと「日の呼吸」の剣士であることが分かってくる。さらに十二鬼月の壱である黒死牟も「日の呼吸」の剣士と何らかの関わりがあるようだ。今後の展開に期待である。

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鬼滅の刃〈3〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは朱紗丸&矢琶羽戦~響凱撃破まで

十二鬼月を名乗る矢琶羽と朱紗丸。炭治郎は矢琶羽、禰豆子は朱紗丸と闘う。炭治郎は辛くも矢琶羽を撃破するが、自身も重傷を負ってしまう。禰豆子は朱紗丸と一進一退の攻防を続けるが、珠世の機転により朱紗丸は自滅してしまう。

鬼舞辻の名を鬼が口にすると、”呪い”が発動して自殺してしまうのだ。珠世は自力で鬼舞辻の”呪い”を外している。

朱紗丸の体を調べた珠世から、炭治郎に驚愕の事実が告げられる。十二鬼月は眼球に数字が刻まれており、朱紗丸にはそれがないとのこと。さらに、珠世から見て朱紗丸は”弱すぎる”らしい。炭治郎があれほど苦戦した鬼は、十二鬼月ですらなかったのだ。

珠世・愈史郎と別れた炭治郎は、任務に向かう道中鬼殺隊の剣士に遭遇する。道の真ん中でい女の子に迷惑をかけていた我妻善逸は、最終選別で一緒だった炭治郎の同期であった。

炭治郎と善逸は、鎹烏の指令で”稀血”の子供を救出に向かう。現場で遭遇したのは、猪の被り物をした鬼殺隊の剣士と、元十二鬼月の響凱という鬼であった。

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感想

3巻までに遭遇した鬼の中で、炭治郎が最も苦戦した相手が矢琶羽である。戦闘中に様々なことを考えながら戦う炭治郎は、意外と頭脳派なのかと思えてくる。方や禰豆子はパワータイプで、遮二無二敵に対して挑む姿勢が描かれている。

鬼舞辻の呪いで自滅する朱紗丸の描写はかなりエグイものであった。某ハンター漫画でキメラアントに捕まったハンターの場面には劣るととはいえ、かなり残酷な描写である。

珠世の鬼血術が人体に害があることを知っている愈史郎が、真っ先に炭治郎の口を塞ぎにきたあたりに、医者としてのプロ意識の高さを感じる。根は優しくていい子なんだろうけど、珠世さんを重視するあまり誤解されやすいようだ。

一息ついて回復した禰豆子が、珠世と愈史郎を人間と判断して抱き着き、珠世が思わず涙を流す描写にほろりとくる。鬼舞辻の仲間ではないため鬼からも蔑まされ、人間でないため疎まれる珠世と愈史郎は、この世界で最も孤独な2人だと言っても過言ではないだろう。

そんな珠世や愈史郎が、鬼とはいえ禰豆子に人間と判断されて抱きしめられるのは、彼女らにとって非常に大きな意味を持つのだろう。最初は禰豆子のことを醜女と言った愈史郎ですら、最後に禰豆子を「美人だ」と言うあたり、孤独感を感じていたのは愈史郎も同じだったのだと思う。

この間でかまぼこ隊である炭治郎、善逸、伊之助の3人が揃う。登場時の善逸がヘタレすぎてどうするのかヤキモキしたが、響凱戦で見せた圧倒的な強さは目を見張るものがあった。

初登場時の「骨折れてる炭治郎じゃ俺を守りきれないぜ」というセリフに爆笑してしまった。響凱戦でもちょいちょい炭治郎の集中を邪魔する善逸に笑う。矢琶羽より苦戦しているはずなのに、響凱戦の方が安心して見ていられるような気がするのは善逸のおかげかもしれない。

次に伊之助、3巻ではまだ最終選別で生き残った5人目であることは分かっていないが、日輪刀を持っていることから鬼殺隊の剣士であることが分かる。この巻ではまだ敵か味方か区別がつきにくい描写になっている。ただし、戦闘能力はかなり高いことが伺える。

なお、3巻から主人公炭治郎の長男力を示す描写が頻発する。初対面のてる子と正一を安心させるために、チュン太郎と一緒に場を和ませる描写や、清と合流したてる子たちに、明確でかつ簡単に実行できる指示を与えるなど、炭治郎の長男力はうなぎ登りのストップ高である。

また、長男なら我慢できるが次男だったら我慢できない。など、長男であることを誇りにしている描写があるが、ちょっとピンとこない。

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鬼滅の刃〈4〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは伊之助との力比べ~那田蜘蛛山での闘いまで

響凱を倒した炭治郎は清とてる子と一緒に屋敷から出る。そこで見たのは、禰豆子の箱の前に立つ猪の被り物をした鬼殺隊の剣士と、ボロボロになった善逸であった。

炭治郎は激怒し、猪の被り物をした剣士、嘴平伊之助と闘う、炭治郎の頭突きで伊之助は気絶。その後、伊之助は炭治郎、善逸と行動を共にすることになる。

鬼殺隊に救われたことがある人たちは、家紋に藤の花をあつらえている。藤の花が家紋となる家では、鬼殺隊の隊員に無償で奉仕してくれるようだ。

傷を癒した炭治郎たちは、鎹烏の指令で那田蜘蛛山へ向かう。那田蜘蛛山から流れてくる瘴気に炭治郎ですら気後れするが、伊之助に勇気付けられ炭治郎も山の奥へ向かう。

炭治郎と伊之助が進むと出会ったのは、同士討ちをする鬼殺隊の隊員であった…。

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感想

かまぼこ隊の炭治郎、善逸、伊之助がはっきり味方として揃った巻である。

作中でたまに炭治郎が頭突きをする場面があるが、伊之助の額を割り脳震盪を起こさせてなお、炭治郎の頭には傷一つ付かない硬さに笑ってしまう。石か!

伊之助が超絶美形のイケメンだったことにも驚くが、善逸が最初から炭治郎の背負っていた箱に鬼がいることに気付いていたという描写も憎い演出。

禰豆子が鬼であることに気付いていた善逸を、炭治郎が「いい奴だ」と褒めた時に、善逸が嬉しそうな顔をしたのも微笑ましい。多分善逸は誰かに褒められることなんてなかったんだろうな~。

休養中にも炭治郎の長男力が発揮される。伊之助が食事中におかずを横取りし挑発しても、炭治郎は笑顔で伊之助におかずをあげる始末。さすが長男、心が広いぜ!

山育ちの伊之助は何もしらないが、鬼殺隊の隊員同士の私闘はご法度など、新しい知識を嬉しそうに披露する描写は可愛い。伊之助だけでなく、善逸や炭治郎も、3人いることでお互いに影響を与え合っているようだ。

那田蜘蛛山の鬼は強く、十二鬼月までいるらしい。御屋形様が冨岡義勇と胡蝶しのぶの二人の柱を向かわせるが、その次のページの扉絵で、しのぶさんが冨岡さんをつんつんしている絵がめっちゃ可愛い。

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鬼滅の刃〈5〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは那田蜘蛛山の闘い~累撃破まで

那田蜘蛛山の奥に向かった炭治郎と伊之助は、”お父さん”と呼ばれる巨躯の鬼と遭遇する。二人がかりでも厳しい戦いの最中、炭治郎は敵の攻撃で遠くに飛ばされてしまう。鬼の攻撃で炭治郎が飛ばされてしまったため、伊之助は巨躯の鬼と一騎討ちとなる。

一方、別行動していた善逸は、鬼の毒で命の危険にさらされていた。そこに訪れたのは鬼殺隊の柱である胡蝶しのぶであった。

また、炭治郎は鬼同士が仲間割れする場面に遭遇するも、片方の鬼と戦闘になる。戦闘になった鬼は十二鬼月の累だった。禰豆子を人質に取られるも、炭治郎は立ち向かう。

場面が変わり、巨躯の鬼と闘う伊之助は、一時鬼を追いつめるも、本気を出した鬼に日輪刀も折られ絶体絶命の状況となる。そこに現れたのは、鬼殺隊の柱である冨岡義勇であった。瞬く間に鬼を倒した冨岡は、伊之助の救助をして山奥へ向かう。

累の鬼血術「刻糸牢」で、絶体絶命の状況に追い込まれた炭治郎は、走馬燈にてヒノカミ神楽に答えを見出す。禰豆子の鬼血術「爆血」の助けもあり、累の頸を斬ったかに見えた。しかし、すんでのところで累は躱しており、ヒノカミ神楽の反動で動けなくなった炭治郎に迫る。

万事休すかに見えたが、ギリギリのところで冨岡義勇が増援に駆け付ける。炭治郎が苦戦した累の鬼血術も、冨岡義勇の拾壱ノ型「凪」の前に全て無効化されてしまう。

炭治郎を助け起こす冨岡だが、同じ柱の胡蝶しのぶが、禰豆子に攻撃しようとして…。

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感想

これまでの話でかなり戦闘描写が盛り上がる巻である。

善逸、伊之助、炭治郎がそれぞれ別の敵と闘っており、かつどの闘いもギリギリのものなので、手に汗握る読書時間になるだろう。

巨躯の鬼と闘い苦戦する伊之助が、炭治郎や藤の花の家紋のお婆さんのセリフを思い出し、心を折られることなく立ち向かう描写が少年漫画っぽくて熱い演出です。

那田蜘蛛山の鬼は累の「家族」という設定が、力と恐怖で押さえつけるだけのまがい物であり、炭治郎に正面から否定される描写も興味深い。

累との戦闘は困難を極める。水の呼吸拾ノ型「生生流転」やヒノカミ神楽、禰豆子の爆血と使える必殺技を全て出し尽くしても頸を斬れなかった時に感じた絶望感がヤバいです。

援軍で駆け付けた柱の実力がずば抜けて高い描写も見どころでした。胡蝶しのぶの毒攻撃と冨岡義勇の拾壱ノ型「凪」は読んでいて鳥肌が立ちました。

禰豆子を巡って冨岡としのぶが争っているようですが…はたして。

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鬼滅の刃〈6〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは累撃破~柱合会議~機能回復訓練まで

那田蜘蛛山を根城にしていた、十二鬼月の累を撃破した冨岡義勇と胡蝶しのぶだが、禰豆子の処遇について揉めていた。冨岡は庇い、しのぶは殺そうとする。あわや殺されそうになる禰豆子だが、鎹烏の伝令で炭治郎と共に拘束され連れ帰ることになる。

気絶していた炭治郎が目を覚ますと、そこは鬼殺隊の「柱」が揃う柱合会議の場であった。「柱」のことを知らなかった炭治郎は戸惑いながらも、幹部の会合であることを理解する。

柱たちは鬼である禰豆子を殺してしまおうとするが、鬼殺隊の頭目である産屋敷輝哉(御屋形様)の到着まで様子を見ることにする。御屋形様の意向と情報により、順調とは言えなかったが、禰豆子は人を襲わない鬼として炭治郎との同行を認められる。

累との闘いでボロボロであった炭治郎は、善逸、伊之助と共に、胡蝶しのぶの屋敷で保養する。しのぶは炭治郎たち3人に機能回復訓練を施し、全集中・常中を会得など大幅に成長させることに成功する。また、折れてしまっていた炭治郎と伊之助の日輪刀も復活し、再び闘えるようになった。

同時期に、鬼舞辻無惨が十二鬼月下弦の鬼を集めて会合を開くが…。

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感想

柱の登場と御屋形様のお披露目、炭治郎や禰豆子に対する扱い、鱗滝左近次や冨岡義勇がどのように炭治郎と関わっていたのか判明する巻である。

那田蜘蛛山にて冨岡としのぶが争っていた際に、冨岡義勇が柱で嫌われているという衝撃の事実が発覚する。まぁ冨岡さん口下手だしな…。

とか思っていると「俺は嫌われていない」なんて戦闘中にずれたことを言い出す冨岡さん。シリアスかギャグかはっきりしてもらえませんかね~(笑)

作中初めて柱が全員集合する柱合会議が開かれる。正直、所見の時は「何この色物集団」という感想だった。5巻までのしのぶさんの描写は完全にサイコパスだったし、柱の半分以上が話が通じない印象だった。

ただ、今読み返してみると、煉獄さんの意見は割と筋が通っているし、宇髄さんの炭治郎に対する発言も、情報がない中では割と中立の立場であった。ジャンプで読んでいる時は気付かなかったな…。

柱合会議で禰豆子の扱いについて議論していた。9人の柱の中で、禰豆子の処遇に反対していたのは、煉獄さん、宇髄さん、悲鳴嶼、伊黒、不死川の5人で、中立の立場を取っていたのは、しのぶさん、冨岡さん、甘露寺、時透の4人であった。

その後、御屋形様より炭治郎が鬼舞辻無惨と遭遇していること、禰豆子が2年以上人を襲っていないことが、元柱である鱗滝左近次より手紙で知らされる。

さらに、禰豆子が人を食った時には、炭治郎だけでなく、鱗滝左近次、冨岡義勇の両名も腹を切って詫びるとまで言っていたことが分かる。この時の炭治郎の涙に感動して、私も泣いてしまった。

この情報が提示され、御屋形様から「否定するなら相応のものを差し出すこと」と指摘されると、煉獄さん、宇髄さん、悲鳴嶼は中立の立場に鞍替えする。

なおも反対する伊黒、不死川の2名が実際に禰豆子が人を襲うことを証明しようとするが、それでも禰豆子は人を襲わなかった。結果として、御屋形様が禰豆子の存在を柱全員に認めさせるまでに至る。

この柱合会議は、6巻後半で鬼舞辻側が開催するパワハラ会議と対比関係になっている。

御屋形様はあくまでも隊士の自主性を尊重し、意見も自由に述べることができる。会議であってもあくまでも論理的に、理知的に話が進んでいる。

鬼舞辻の開催するパワハラ会議では、突然の十二鬼月下弦の鬼を解散することをつげられ、その場で命を奪われる理不尽極まりない話である。

さらに、逃げようとすると殺される。意見を述べても殺される。心の中で思っただけで殺される。提案が気に入らなければ殺される。などなど、現代の価値観では鬼舞辻の行動はパワハラでしかない。後に判明するが、上弦の鬼ですらこのパワハラからは逃れられない。

鬼滅の刃での隠れた人気シーンである。

他にも、6巻の見どころとして、バトル漫画恒例の修行パートがある。修行パート中に見せるしのぶさんの死亡フラグがビンビンに立っているのが気になるが、10巻発売時点ではジャンプでも無事である。

炭治郎たちは今まで、全集中の呼吸と型で鬼と闘っていたが、全集中の呼吸・常中という強化方法があることを知り、それを習得する。例えるなら常にスーパー〇イヤ人になるようなものである。

この修行パートも体をほぐしたり追いかけっこをしたりという基礎訓練に加えて、瓢箪を呼吸だけで割るという人外の所業をクリアする必要があるなど、設定がよく練られているのを感じる。

ここまでの流れで不自然な点がほぼなかったので、作者は構想段階からこのあたりまでの流れを想定したのではないかと思ってしまう。炭治郎たちかまぼこ隊の今後の活躍に期待である。

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鬼滅の刃〈7〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは機能回復訓練~魘夢討伐まで

機能回復訓練を終えた炭治郎は、ヒノカミ神楽についてしのぶに質問する。しかし、しのぶはヒノカミ神楽について全く知らず、炎柱の煉獄杏寿郎に会うことを勧める。炭治郎はアオイやカナヲに挨拶をし、蝶屋敷を離れる。

蝶屋敷を出た炭治郎たちは、煉獄を追って汽車に乗車する。車内で煉獄を見つけるが、ヒノカミ神楽については何も知らず、炭治郎の目的は早くも暗礁に乗り上げてしまう。

炭治郎たちが乗っている汽車は、煉獄が異常を聞いて、鬼の討伐に訪れた汽車だった。車掌が切符を確認する際に、炭治郎は違和感を覚えるが、煉獄も含め全員敵の術にかかってしまう。

禰豆子の協力もあり、何とか敵の術を破った炭治郎は、汽車に潜む鬼を探す。あっけなく見つかった魘夢を討伐するも、既に魘夢は汽車と一体化しており、汽車そのものが鬼となってしまっていた。

敵の術から覚めた煉獄、善逸と禰豆子のペアで乗客を、炭治郎と伊之助で汽車内にある鬼の頸を探すよう手分けする。伊之助の働きで先頭車両に鬼の頸があることを突き止める。炭治郎は伊之助と協力して鬼の頸を斬る。

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感想

機能回復訓練を終えて強くなった炭治郎が、正ヒロインを採用する回である。しのぶとヒノカミ神楽について情報交換をする際に、最終選別で一緒だった同期と再開するが、炭治郎は匂いに不信感を抱く、鬼に操られているとかあるのだろうか?

胡蝶屋敷で世話になったアオイやカナヲに、挨拶に行く炭治郎はここでも長男力を発揮する。

実は、最終選別で生き残ったアオイは、その後一度も先頭に赴くことができなかった「腰抜け」であった。だが、炭治郎にとってはそんなことは関係なく、訓練をつけてくれたアオイさんの想いも一緒だと、圧倒的な長男力でねじ伏せる。まさに長男!

指示されたこと以外話そうとしないカナヲにすら、長男の持つ圧倒的なコミュ力で、会話をしっかりと成立させる。さらに、カナヲのコインを利用し、心の声をもっと聴くよう促される。

炭治郎とのやり取りの後に見せるカナヲの素顔と、後ろから声をかけられて「驚く」カナヲの描写が秀逸である。今まで命令以外を聞くことがなかったカナヲが「驚いた」のである。カナヲが炭治郎の正ヒロインとして内定した瞬間である。頼むから幸せになってくれよ~。

汽車で再会した煉獄は、ヒノカミ神楽についてはしのぶ以上に知らなかったが、呼吸についての基本事項を(主に読者に)説明してくれた。呼吸で基本となるのは炎・水・雷・岩・風であり、その他の呼吸は派生したものであることが分かる。

また、日輪刀の色でどの呼吸に適正があるのかも分かるようで、炭治郎の黒刀はほとんどデータがなく、どの系統を極めればいいのかよく分からないらしい。

今回登場した十二鬼月下弦最後の生き残りである魘夢は、今までの鬼とは違い、精神攻撃を得意とする敵であった。あわや炭治郎がやられかけるが、伊之助のおかげで助かるなど、パーティバトルの利点を活かした闘い方も見ものである。

魘夢の鬼血術には、屈指の実力者である煉獄すらかかり、炭治郎がいなかった場合はやられてしまっていたため、精神攻撃、状態異常系の能力者も強敵となりうることが分かった。

この時点では「ちょっと柱弱すぎるんじゃ…」と不安になったのが正直なところである。

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鬼滅の刃〈8〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは魘夢撃破~猗窩座との闘い~音柱登場!?まで

魘夢の頸を斬った炭治郎と伊之助だが、列車と同化し、断末魔で暴れ脱線する魘夢の列車内からなんとか脱出する。後に分かるが煉獄の活躍でこの時乗客に死人は出なかった。

魘夢との闘いで、操られていた乗客から深手を負った炭治郎も、煉獄の指導により呼吸で傷を塞ぐことに成功する。その時、地響きと共に上弦の参と瞳に刻まれた鬼がやってきた。

即座に炭治郎へ襲い掛かる鬼と煉獄が相対し戦闘が始まる。猗窩座と名乗る上弦の参と煉獄の戦闘は苛烈を極め、炭治郎や伊之助は何もできず立ち尽くすしかなかった。

互いに奥義を出すが、辛くも煉獄は敗れる。日の出が始まり逃走する猗窩座に炭治郎は日輪刀を投げつける。泣きわめく炭治郎を煉獄は優しく呼び寄せ、炭治郎に煉獄家を訪れること、家族や炭治郎たちに向けた遺言を伝えるのであった。

打ちひしがれる炭治郎は、傷が完治しないまま煉獄家を訪れる。元柱である煉獄の父は、炭治郎の耳飾りを見て「日の呼吸」の使い手と声を荒げ襲い掛かる。

何とか撃退した炭治郎は、煉獄家に伝わる炎柱の書を見るも、父親によりズタズタに引き裂かれた炎柱の書を解読することはできなかった。千寿郎は解読を進めることを炭治郎と約束する。

煉獄家から蝶屋敷に戻った炭治郎は、音柱の宇髄天元に今にも連れていかれそうなアオイたちを見る。宇髄はアオイのような女隊士を必要としていたようだが、炭治郎、善逸、伊之助を連れていくことであっさり妥協する。

そんな宇髄が向かう先は、鬼の棲むという遊郭であった。

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感想

下弦の壱、魘夢を討伐したと思ったらすぐ現れる上弦の参、猗窩座との戦闘になったのは絶望しかなかった。魘夢のように精神系の攻撃を得意とする鬼は、少年誌で強敵として扱うのは難しいかもしれない。

魘夢が今際の際に、自身の能力を活かせなかった回想を挟んでいたが、あくまでも搦め手であって、強敵ではなかったように思えた。そこに現れるガチガチのパワーファイターである猗窩座、手に汗握る展開が続く。

煉獄と猗窩座の闘いは苛烈であったが、後の宇髄と妓夫太郎・堕姫との闘いと比べると、たった一人で上弦の参と相対し、かつそばにいた炭治郎や伊之助を守りきったのは、煉獄が相当の実力者であることが分かる。

戦闘もあと一歩というところであったし、炭治郎や伊之助が少しでも戦力になれていたら、煉獄は死ぬことはなかっただろう。

宇髄との戦闘も鑑みるに、1.柱が炭治郎たちを守って死亡&炭治郎たち何もできない。2.柱と炭治郎たちが共闘で上弦討伐。3.炭治郎、善逸、伊之助、カナヲたちで上弦討伐。といった展開も考えられる。なんで煉獄さんなんだよぅ。不死川とか小芭内にしてくれよ。

たった5話であったが、一連の話で煉獄さんのファンになった人も多いだろう。私もその一人である。

正直なところ、6巻の柱合会議では「那田蜘蛛山でサイコパスだった胡蝶しのぶがまともな方…だと!?柱とか頭おかしいやつばっかじゃねぇか!!」と思っていたし、7巻でも「煉獄さん頼りねぇな~」ぐらいに思っていた。

だが、8巻の巻頭から中盤までで株価がストップ高になる。魘夢の断末魔に列車が脱線してしまうが、煉獄の活躍で300人近い乗客に1人も死人を出すことはなかった。さらに、上弦の参に惜敗するほどの実力である。伍の方「炎虎」も奥義である玖ノ型「煉獄」もカッコよかった。

炎の型がヒノカミ神楽で炭治郎が見せた動きに近いのも、何か関わりがあるのだろうか?

炎柱、煉獄とかまぼこ隊が同行し、禰豆子と炭治郎たちの実力が認められた。次は音柱の宇髄と同行するようである。次回も楽しみだ。

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鬼滅の刃〈9〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは遊郭潜入~上弦の鬼との闘いまで

宇髄が蝶屋敷を訪れたのは、遊郭に潜入するための女隊員を探していたからだった。アオイたちの代わりに同行した炭治郎たちは、女装して遊郭に潜入することになる。既に宇髄の嫁が3人遊郭に潜入しており、連絡が取れなくなった嫁たちの捜索も任務となる。

炭治郎がときと屋の須磨、伊之助が荻元屋のまきを、善逸が京極屋の雛鶴をそれぞれ探しながら鬼の情報も集める。そんな中、善逸が捜索中に出会った蕨姫(わらびひめ)花魁から鬼の音がすることに気付く。

善逸が捕まってしまい連絡が取れなくなり、宇髄は炭治郎や伊之助に遊郭を出るよう促す。が、炭治郎も伊之助も独自に行動し、炭治郎が蕨姫花魁を追いつめ、伊之助が善逸たちが捕まっている場所を突き止める。

蕨姫花魁(堕姫)と戦闘になった炭治郎は、水の呼吸が自身の体に合っていないことを痛感する。上弦の鬼に対抗するため、炭治郎はヒノカミ神楽を使う。修行を積んだことで、反動で動けなくなることはなく、ヒノカミ神楽を戦闘で使えるようになっていた。

伊之助が見つけた場所は堕姫の食糧庫であった。善逸やまきを、須磨を助けた伊之助に、雛鶴を助けた宇髄が合流する。闘いの火蓋が切って落とされた。

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感想

開幕の花街に潜入するまでの宇髄のやり取りが笑える。柱合会議の時と変わらず「派手」が口癖の宇髄は、相変わらず訳の分からないキャラクターである。が、化粧を取るとイケメンで、嫁が3人もいるという事実に善逸をはじめ全俺が嫉妬したであろう。

なんだかんだで遊郭に潜入した炭治郎たちだが、炭治郎の出会った鯉夏(こいなつ)花魁がマジ天使。ちょっと甘すぎるかもしれないけど、優しくて世話役の子にすら慕われる鯉夏花魁マジ天使。そりゃ出自がアレでも嫁にしたいって人出てくるわ。

鯉夏花魁の落ち着いた物腰や、優しい物言いから誤解しがちだが、炭治郎が男であるのを一目で見抜くぐらいには頭の回る人である。別れ際に炭治郎を心配したり、いい奥さんになりそうだよな~この人。

鯉夏花魁から情報収集する炭治郎が嘘を付く場面で変顔になるのも面白い描写だった。笑うわこんなん。

堕姫との戦闘中に明かされた、炭治郎が水の呼吸が体に合っていないという新情報に驚く、確かに炭治郎は性格も炎っぽいし、炭師の家系でヒノカミ神楽を継承する竈門家の呼吸としてもしっくりくる気がする。

水の呼吸では威力不足、ヒノカミ神楽では体への反動ということは、合わせて独自の呼吸を想像するのだろうか。

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鬼滅の刃〈10〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは上弦の鬼陸との闘い~宇髄&炭治郎VS妓夫太郎・善逸&伊之助VS堕姫まで

伊之助たちと合流した宇髄は、3人の嫁たちを助けることに成功する。急ぎ堕姫の元に向かう宇髄と伊之助、善逸だが、宇髄の速さに伊之助と善逸は全くついていけない。

一方、騒ぎを聞いて出てきた住民を、あっさり殺す堕姫に、炭治郎の怒りが頂点に達する。覚醒した炭治郎は堕姫を圧倒するが、堕姫の頸を斬る直前で体に限界がきてしまう。あわや殺されそうになる炭治郎を助けたのは禰豆子だった。

禰豆子は炭治郎が深手を負い、さらに多くの人間が傷けられた様を目撃していた。怒りで鬼の力を増した禰豆子から、口枷が外れてしまう。覚醒した禰豆子は堕姫を圧倒するが、傷ついた住人を見て襲い掛かってしまう。

すんでのところで炭治郎が止めに入るも、回復した堕姫が炭治郎の前に現れ、さらに禰豆子の暴走も止まらない。迷う炭治郎の前に宇髄が到着し、一瞬で堕姫の頸を斬り落としてしまう。炭治郎は宇髄の助言に従い、禰豆子の暴走を抑えることに成功する。

頸を斬られた堕姫だが、全く体が崩れていく様子がない、宇髄も不審に思っていると、堕姫の背中から鬼妓夫太郎が出現する。妓夫太郎は堕姫とは比較にならないほどの強さであった。

堕姫と妓夫太郎、2人の鬼を相手に善戦する宇髄だが、2人の頸を同時に斬らないと倒せないことに気付く。同時に、炭治郎、善逸、伊之助が宇髄の助太刀に参加する。

宇髄と炭治郎が妓夫太郎を、伊之助と善逸が堕姫を相手に、上弦の鬼との闘いが始まる。

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感想

炭治郎が覚醒した時に、堕姫が日の呼吸の剣士の姿を被らせた描写があった。炭治郎一家が継承していたヒノカミ神楽は、日の呼吸に関連があると考えていいと思う。

覚醒した炭治郎が堕姫を圧倒する描写もよかったが、扉絵で炭治郎との文通で笑う千寿郎が可愛い。善逸と伊之助の話を聞いたら誰だって笑うよね。本編との落差!

禰豆子も覚醒して堕姫を圧倒するが、禰豆子は人を食って強化するのではなく、怒りで強くなれるタイプの鬼に変異しているっぽい。ただ、怒りに任せると鬼化が進み過ぎて人を襲ってしまうようだ。炭治郎が何とか止めたからよかったけど、これかなりヤバいのでは?

扉絵で宇髄の鎹烏がおしゃれであることが紹介される。飼い主(?)の影響を烏も受けるのね。伊之助も宇髄の影響受けてるけど…。「影響を受けやすい男」とか笑わせないでくれ。

妓夫太郎がこぼした「今までの柱と違う」に対する宇髄の返答が興味深い。

悲鳴嶼行冥さんが得体の知れない男というのはいいとして、2ヶ月で柱になった時透くん強すぎぃ~!炭治郎は鬼殺隊の剣士になるのにすら2年かかってますけど!?

あと、やはり宇髄さんは煉獄さんより若干劣るみたい。それでも妓夫太郎の毒に煉獄さんがどれだけ耐えられるか分からないし、上弦の鬼に単騎で勝つのはかなり難しいことが分かる。

宇髄さんの回想で出てくる昔の御屋形様がイケメン!まあ知ってたけど。御屋形様の痣はどういう条件で進行するのだろう。十二鬼月を倒すと広がるとかかな?それとも年齢と共に広がるのだろうか?

那田蜘蛛山以来珍しく怯える炭治郎を宇髄が勇気付ける。その時に煉獄さんと被る宇髄さんの描写がもう…。全力で泣かせにくるな~この漫画。最高!

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鬼滅の刃〈11〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは上弦の鬼陸との闘い~妓夫太郎・堕姫討伐まで

妓夫太郎VS宇髄・炭治郎、堕姫VS善逸・伊之助のタッグで上弦の陸に挑む炭治郎たち。

妓夫太郎の攻撃に対応できるようになってきた炭治郎と宇髄は、雛鶴の協力で妓夫太郎を追いつめる。しかし、止めを刺すまでには至らない。

妓夫太郎の意識が雛鶴に向いてしまい、絶体絶命のピンチとなるも、炭治郎がヒノカミ神楽と水の呼吸を混ぜて使うことで、九死に一生を得る。

戦況が変わり、妓夫太郎VS宇髄、堕姫VS炭治郎・善逸・伊之助となる。

妓夫太郎を宇髄に任せ、堕姫の撃破を優先した炭治郎たち、伊之助の攻撃で堕姫の頸を斬ることに成功するも、宇髄を退けた妓夫太郎から致命傷を受けてしまう。

重傷を負いながらも無事だった宇髄が「譜面」を完成させ、妓夫太郎・堕姫の同時撃破を狙う。

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感想

表紙が前巻の成長した禰豆子である。けしからん姿に即購入を決めたお兄ちゃんも多いだろう。

今作の見どころは、上弦の鬼との闘いで成長する炭治郎だと思う。

水の呼吸を極められず、ヒノカミ神楽も体との相性が悪い、と判断した炭治郎が呼吸を混ぜるという発想に至ったのが大きな成長だろう。

ヒノカミ神楽は炎の呼吸ではないが、近い性質を持っていると思われる。なので、水と炎という相反する呼吸を混ぜることで、日の呼吸に近づくのではないかと私は考えている。

また、善逸も霹靂一閃が6連から8連に、伊之助は純粋に強くなっているのも、さりげなく描写されている。

宇髄が操る音の呼吸らしく、「譜面」という概念が出たが、この戦いで宇髄は引退するので、一回だけの登場なのかが気になるところである。

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鬼滅の刃〈12〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは妓夫太郎・堕姫討伐後~刀鍛冶の里敵襲まで

妓夫太郎・堕姫が討伐されたことにより、鬼舞辻は上弦の鬼を集めて恒例のパワハラ会議を始める。ここで、上弦の伍~壱までの鬼が判明する。

  • 上弦の伍:玉壺(ぎょっこ)
  • 上弦の肆:半天狗(はんてんぐ)
  • 上弦の参:猗窩座(あかざ)
  • 上弦の弐:童磨(どうま)
  • 上弦の壱:黒死牟(こくしぼう)

上弦の壱は、作中の夢の中で炭治郎が会う「日の呼吸の剣士」に非常によく似ている。日の呼吸を使うと”痣”が出るようだが、もしかしたら呼吸を極めると鬼に近づいてしまうのかもしれない。

ただ、気になる点として、黒死牟が耳飾りをしていないこと、首元にも”痣”があること(夢の中の剣士には首元に”痣”がない)、剣士が「大切なものを守れなかった」と言っていることから、剣士本人ではなく、兄弟または血縁者という可能性も残されている。

パワハラ会議の名にふさわしく、会議中に進言した半天狗の頸を、無惨様が有無を言わさず刎ねている。「確定していない」情報以外伝えられないとなれば、会議中に発言できる者はほとんどいなくなるだろう。

今のところ、鬼舞辻無惨の目的は2つあるようで、一つは鬼殺隊含む産屋敷一族の殲滅、もう一つは「青い彼岸花」の入手のようだ。まだ、「青い彼岸花」については作中にも登場していないため、今後の展開に絡んでくることが予想される。

さて、妓夫太郎・堕姫との闘いで傷ついた炭治郎は、2ヶ月も目を覚まさず眠っていたようだ。

炭治郎の刀が刃こぼれしてしまったのだが、刀匠の鋼鐵塚蛍は炭治郎に新しい刀を打っていない様子である。鋼鐵塚に直接お願いするため、炭治郎は刀鍛冶の里へと向かう。

刀鍛冶の里では、柱の時透無一郎、甘露寺蜜璃、不死川玄弥と出会い、からくり人形の縁壱零式で修行をする。修行中に死にかけた炭治郎は、動作予知能力を会得する。今までの隙の糸とは違い、相手の動きを匂いで把握できるようになった。

そんな中、刀鍛冶の里に玉壺と半天狗の魔の手が迫る。

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感想

今回は、戦闘描写はあまりなく、炭治郎の修行と柱・上弦の鬼のキャラ掘り下げがメインとなっている。

前回のパワハラ会議でも登場していた琵琶鬼の鳴女(なきめ)が、上弦の鬼ではないことも判明する。もしかしたら上弦の鬼より強い鬼舞辻直属の部下、または上限の零なのかもしれない。

今回スポットライトが当たったのは、恋柱の甘露寺蜜璃と、霞柱の時透無一郎である。甘露寺は胡蝶とは違い、奔放でおおらか、女性らしいキャラとして描かれている。ただ、鬼殺隊への入隊理由が”婚活”とは…。恋する乙女は強い。

時透は超合理主義者として描かれている。初登場時からそれなりに好感度が高かった甘露寺と比べると、初登場時の印象が薄めだった時透は非常に嫌な奴として描かれている。

ジャンプでは、時透のキャラ掘り下げがより深くなっているが、現時点ではここまで感情移入しずらく、むしろ「死ね」とさえ思える柱の登場は初めてである。

また、不死川玄弥もかなり謎の多い人物である。恐らく鬼か鬼に近い”何か”ではあるのだろうが、玄弥に関しても今後明らかになるのだろう。

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鬼滅の刃〈13〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは刀鍛冶の里敵襲~上弦の肆・伍との闘いまで

刀鍛冶の里を強襲した上弦の鬼・半天狗を、炭治郎と禰豆子、無一郎が迎え撃つ。しかし、半天狗の攻撃により、無一郎は彼方に飛ばされてしまった。

柱がいない中上限と闘うことを覚悟した炭治郎たちだが、銃を構えた不死川玄弥が加勢する。どうやら、玄弥の銃は日輪刀と同じ効果があるようで、半天狗の頸を落としたかに見えた。

しかし、半天狗はなおも分裂し、より強くなって炭治郎たちの前に立ちはだかる。

一方、彼方へ飛ばされた無一郎は、急ぎ炭治郎たちの元へ駆けつけようとしていた。そんな中、上弦の伍・玉壺に襲われる少年・小鉄の姿を見つける。

理屈では小鉄少年を見捨て、炭治郎たちの元へ駆けつけるのが正解と判断した無一郎だが、炭治郎の「人のためにすることは巡り巡って自分のために」という言葉を思い出し、小鉄少年を助ける決断をする。

小鉄少年を助けた流れで鉄穴森も助けた無一郎は、炭治郎の刀を研ぐ鋼鐵塚を助けるために、里の離れにあるあばら家へ向かう。ここで上弦の伍・玉壺との全面対決が始まる。

炭治郎、禰豆子、玄弥が上弦の肆、無一郎が上弦の伍と闘う中、恋柱の甘露寺蜜璃が刀鍛冶の里へ応援に駆け付け、玉壺の分身に襲われていた里長を助ける。

さて、炭治郎たちは、4体に分裂した半天狗に対し、苦戦を強いられていた。雷・風・音・槍と、それぞれの特徴を持つ攻撃に、炭治郎、禰豆子、玄弥は苦しめられる。

闘いの最中、炭治郎は半天狗の5体目、本体がいる可能性に気付き、禰豆子・玄弥と共に本体を探す。何とか見つけた本体だが、呼吸の使えない玄弥の斬撃は効かなかった。玄弥は炭治郎に本体の撃破を任せ、炭治郎が本体の頸に切りかかる。

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感想

炭治郎たちが上弦の陸と闘った時は、宇随天元がメインアタッカー、炭治郎・善逸・伊之助はサブアタッカーの役割が明確だった。だが今回は、柱の無一郎が早々に戦線を離脱し、炭治郎・禰豆子・玄弥の柱抜きでの戦闘となった。

恐らく、時透無一郎か甘露寺蜜璃がサブアタッカーとして助けに入るのだろうが、上弦の鬼に対する戦闘描写で、炭治郎たちの成長が描かれているのだと思う。

また、柱について、鬼滅の刃 6巻での初登場時は、ただのいけ好かない人たちという印象しかなかった。

しかし、胡蝶しのぶの機能回復訓練、煉獄杏寿郎との魘夢討伐・猗窩座との攻防、宇髄天元との上弦の陸の鬼、妓夫太郎・堕姫の討伐と、柱との共闘でキャラが深掘りされてゆき、自然と柱のことも好きになってしまう描写に、毎回惚れ惚れしている。

白熱する戦闘も楽しみだが、始まりの剣士と炭治郎の関係、痣の詳細、上弦の壱・黒死牟の正体など、今後の展開や謎解きも楽しみである。

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鬼滅の刃〈14〉

ストーリー・あらすじ

ストーリーは上弦の伍撃破~上弦の肆との闘いまで

上弦の肆の本体は力の弱い小さい鬼であった。苦労して見つけたが、頸が硬く炭治郎の力では切ることができない。苦戦していると、喜怒哀楽の鬼とは違う新たな鬼が立ちはだかる。

一方、上弦の伍と闘っていた無一郎は、敵の鬼血術の前に絶体絶命となる。柱を振り切った鬼は、鋼鐵塚の庵まで到達する。しかし、刀鍛冶に極限まで集中する鋼鐵塚は、上弦の伍に見向きもしないのであった。

小鉄の協力で死地を脱した無一郎は、上弦の伍と再び対峙する。死地において、無一郎は自分の記憶を取り戻していた。記憶を取り戻した無一郎の前に、上弦の伍はなす術もなく敗れてしまう。しかし、無一郎も満身創痍で、上弦の肆は炭治郎たちが倒さなければならなくなった。

苦戦していた炭治郎たちの元に、恋柱の甘露寺蜜璃が到着する。敵の攻撃をいなしつつも苦戦する甘露寺を、炭治郎たちは必至でサポートする。喜怒哀楽の鬼は甘露寺に任せ、炭治郎・禰豆子・玄弥は鬼の本体へと向かう。

感想

時透無一郎と甘露寺蜜璃、二人の柱のキャラクターを掘り下げる回だった。

吾峠呼世晴(作者)の描くキャラクターは、初登場時にはさほど好感を抱くわけではないが、深掘りを終えると好きになってしまう魔力がある。

無一郎の過去は、兄弟共に死にかけ、兄は助からないという壮絶なものであった。記憶を無くしていた間の無一郎は兄の性格に近く、本来は心優しい少年であったようだ。

甘露寺蜜璃は筋肉が常人の数倍の密度という特異体質だった。自分を隠して婚姻しようとしたが、本来の自分が評価される場所を探し続け、鬼殺隊に入隊したようだ。

そして、意外にも蛇柱の伊黒小芭内が、甘露寺に好意を寄せていることも分かる。

上弦の伍を無一郎があっさり倒したことがやや想定外だったが、テンポよく話が進んでいくのは相変わらず素晴らしいと思う。

登場人物紹介

味方:産屋敷輝哉率いる鬼殺隊の面々

竈門炭治郎(かまどたんじろう)

竈門家長男。元柱の鱗滝左近次に師事する。呼吸は水。

師匠の鱗滝左近次と同じく鼻が利くようで、人の匂いを判別することはもちろん、相手の感情なども読み取ることができる。また、頭蓋骨が異様に硬く、鬼ですら炭治郎の頭突きで痛がる描写がある。

性格は真面目で心優しいが、四角四面なところもあり、やや融通が利かない面もある。日輪刀の色は黒で、データがなくどうやって育てたらいいか分からない珍しい現象らしい。

作中では様々な「長男力」を発揮する。面倒見もよく、善逸、伊之助とパーティを組むと自然とリーダー的なポジションに落ち着く。まさに長男。

呼吸の型は水だが、冨岡義勇ほどの才能はないと自覚しており、ヒノカミ神楽の呼吸法を組み合わせた独自の呼吸を模索している。

竈門禰豆子(かまどねずこ)

みんな大好き禰豆子ちゃん。鬼血術は爆血。

炭治郎の妹で、鬼になっても人の心を失わなかった。その姿に冨岡義勇が何かの可能性を感じたようである。炭治郎が最終選別に挑んでいる際、鱗滝左近次に人間が仲間であり守る存在であるという暗示をかけ続けられていた。研究者の珠世曰く「鬼の中でも稀有な存在」。

自身の体の大きさをコントロールできるため、普段は炭治郎が背負う籠の中に小さくなって入っている。

人間でいたころはかなりの器量好しで、頼りになるお姉さんキャラだったようだが、鬼になってから、やや幼児退行したように見受けられる。何かと炭治郎に褒めてもらおうとする姿が可愛い。

栗花落カナヲ(つゆりかなを)

正ヒロイン。呼吸は不明(蟲?)。胡蝶しのぶの継子(つぐこ)で炭治郎とは鬼殺隊の同期にあたる。

元奴隷の身であり、胡蝶しのぶの姉と共に奴隷商人から引き取られる。奴隷の自分に自身の精神を守るために、自我を心の奥底にしまい込んでしまったらしく、引き取られた当初は指令なしには食事もできない有様だった。

胡蝶家で炭治郎たちが訓練を受けている間も、しのぶが自分の意志で行動する描写は全く見られなかった。基本的に指令にないことはコインの裏表で判断している。

しかし、炭治郎が旅立つ直前に、コインを投げて表が出たら、カナヲに心のままに生きるよう賭けをする。一発で炭治郎が表を出し、なぜそんなことができたのかとカナヲは不思議がるが、炭治郎から「表が出るまでやるつもりだった」と聞いて唖然とする。

そのコインをぎゅっと抱きしめる動作が可愛い。直後に後ろから従者に呼ばれた際に、今まで一切なかった「驚く」という動作をしたことから、この時から炭治郎への恋心を抱いたことは間違いないであろう。

マジで死なないでね…。

ちなみに、栗花落という苗字は珍しいが実在する。

我妻善逸(あがつまぜんいつ)

炭治郎の同期。元柱(じいちゃん)に師事する。呼吸は雷。

初回登場時から最終選別でなぜ生き残れたのか不思議なほどヘタレな善逸だが、眠る(気絶する)ことで真の強さ発揮する。また、当人は非常に耳がよく、鬼と人を「音」の違いで見分けることすらできる。

禰豆子に並々ならぬ好意を抱いている。モテないけど女好きといったキャラクターはそれなりに男子の共感を得られると思う。が、結構一途で作中の描写はなくとも、扉絵で禰豆子にかまっている様子がよく描かれている。ポイント高し。

師匠のじいちゃん曰く「お前には才能がある」と言われた善逸だが、雷の呼吸は陸あるが、壱の型「霹靂一閃(へきれきいっせん)」しか使えない。

序盤では完全に気絶してから本領が発揮されていたが、最近では伊之助と普通にしゃべっている描写もある。夢遊病者ならまあ…。この設定は活かせるのだろうか…。

嘴平伊之助(はしびらいのすけ)

炭治郎の同期。呼吸は獣(我流)。誰の指導もなく強くなり、鬼殺隊から刀を奪い入隊した。触覚に優れ、本気を出せば周囲の状況すら探知することができる。

「猪突猛進」が口癖の伊之助は、誰に師事することもなく最終選別を突破した才能の持ち主、山育ちのため常識にやや疎く、力の大小でのみ人を評価する傾向にある。だが、炭治郎や善逸と一緒に闘うことで、徐々に人の心も成長していく。

山育ちのためか戦闘センスに優れている。炭治郎のことは子分だと思っているが、いいように転がされている節もある。

普段は猪の被り物をしているが、顔は超絶美形である。

不死川玄弥(しなずがわげんや)

炭治郎の同期、最終選別後の御屋形様のお子さんへの態度などから、粗暴であることが伺える。

炭治郎や甘露寺蜜璃が挨拶しても無視するなど、コミュニケーション能力に難がある様子。

悲鳴嶼行冥に師事している。最新話で不死川実弥の兄弟であることが明かされる。

蝶屋敷にて炭治郎と再開した際、炭治郎が匂いに違和感を抱く、鍛冶の里でも抜けた歯が再生するなど、鬼のような側面を持ち合わせている。不死川実弥が兄弟がいないと言っているのはもしかして…。

最新話で銃士であることが判明している。鬼の頸を斬れる(?)だけの威力があるようだ。

産屋敷輝哉(うぶやしきかがや・御屋形様)

鬼殺隊の総大将。本人には戦闘能力がないが、発言に1/fゆらぎを持ち、大将としての才能に富んでいる。柱をはじめ、鬼殺隊からは御屋形様と呼ばれている。

病弱で、登場時から目が見えないようである。最新話で鬼舞辻無惨と血縁関係にあることが明かされている。

鬼舞辻が弱々しいというセリフに激怒した描写から、一族が病弱なのか、鬼舞辻の呪いを受けているのかは不明であるが、何らかの関連性があると思える。

痣が全身に広がっていく病にあり、恐らく全身に回ると死ぬ。

子どもは6人おり、男児が1人いるが、女児と同じ格好をさせて育てている。奥さんが超絶美人。

冨岡義勇(とみおかぎゆう)

水柱。鱗滝左近次に師事。炭治郎に鬼殺隊への入隊を勧める。

圧倒的な戦闘能力を誇り、鱗滝左近次すら使えない独自の拾壱ノ型「凪」で、下弦の陸とはいえ十二鬼月を圧倒した。なお、口下手なため柱の仲間からは嫌われている模様。

1巻で炭治郎や禰豆子と出会った時は、柱になりたてだった頃のようである。

炭治郎に対しての思いやりは海より深く、禰豆子が人を襲った場合は鱗滝左近次と共に腹を切って詫びるとまで宣言している。既に死亡フラグが…。

胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)

蟲柱。炭治郎たちの育成に付与。超美人かつグラマラス。鬼殺隊では唯一鬼の頸を斬れない剣士である様子。

真正面から見据えると、炭治郎が赤面するほどの美人で、常に笑顔である。姉がいたが、鬼によってやられてしまった様子、カナヲの師範。

炭治郎、善逸、伊之助の修行パートを担当したように、人を教え育てるのが上手い。

作中の描写で死亡フラグがビンビンなのですが…。今のところは無事。

煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)

炎柱(えんばしら)。愛称は煉獄の兄貴。上弦の参 猗窩座(あかざ)と善戦するも死亡。

柱の中でも圧倒的な実力と高潔な精神で、炭治郎だけでなく善逸や伊之助にも多大な影響を与えた人物。呼吸の真髄に到達していたようであるが、多くを語る前に逝ってしまった。

父親も元柱であったが、何らかの事情で引退し、自堕落な生活を送っている。

宇髄天元(うずいてんげん)

音柱。派手の神を自称。元忍びであり忍術も使う。美人の嫁が3人いる。

上弦の陸、堕姫・妓夫太郎を炭治郎、善逸、伊之助と共闘し撃破する。しかし、左腕と左目を失い、戦線からは離脱する模様。

戦闘能力は煉獄より若干劣るようだが、「譜面」という独特の戦闘計算式を使い確実な勝利をものにする。

伊黒小芭内(いぐろおばない)

蛇柱。柱合会議では炭治郎をいとも容易く無力化してみせた。

ネチネチとした物言いが特徴。最新話でツンデレで仲間想いであることが判明する。

物語ではまだ活躍の場がないが、次回は伊黒小芭内とかまぼこ隊が同行するかも。

コミックスではまだ明らかにされいないが、ジャンプでは恋柱の甘露寺蜜璃に惚の字であることが判明している。また、甘露寺蜜璃の文通相手でもある模様。

甘露寺蜜璃(かんろじみつり)

エロ柱もとい乳柱ではなく恋柱。しのぶさんが唯一鬼の頸を斬れないのだから、ガチガチのパワータイプである可能性もある。しかし恋柱って…、どんな攻撃するんだろう。もしかして回復役かな?

物語ではまだ活躍の場がない。大きく胸元がはだける隊服の着こなしをしているが、大正時代にこの着こなしはものすごくエッチィじゃなくて「はしたない」のではないだろうか。

大正時代の価値観だと、現代で例えるならビキニで街中をうろつくレベルの着こなしと言えよう。

ちなみに、髪の色が桜餅の食べすぎで変わってしまったらしい。大食い。

最新話で、鬼殺隊への志望動機が婚活であったことが判明、恋の力は無限大。

悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)

岩柱。炭治郎の同期が継子として師事している様子。

同じ柱の宇髄天元からは「得体の知れない奴」とまで言わしめる。

物語ではまだ活躍の場がない。

隊服に「南無阿弥陀仏」と書かれており、自身もよく口にする。やや人の話を聞かないきらいがあるがどんな人物であるかは不明。

時透無一郎(ときとうむいちろう)

霞柱。常にぼーっとしているが実力は確かなようである。

同じ柱の宇髄天元が「刀を握って2月で柱になった」と言っているが、元忍びの宇髄と同じく何らかの戦闘能力を保持していたのだろうか?

炭治郎がまともに鬼と戦えるようになるまで2年かかっていることを考えれば、驚異的な速さである。

性格は徹底した合理主義者で、炭治郎と比べると冷淡さが際立つ、ただ、炭治郎との出会いにより精神的に成長するようである。

不死川実弥(しなずがわさねみ)

風柱。全身に多くの傷があり、柱合会議では恋柱曰く「新しい傷が増えた」模様。

産屋敷輝哉から禰豆子の処遇を聞かされても、強く反対する姿勢を見せるあたり、鬼となんらかの因縁があるように思える。

登場初期は話の通じない奴かと思われたが、御屋形様の前では普通に話せる。

物語ではまだ活躍の場がない。

鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)

炭治郎の師匠。元水柱。

炭治郎を狭霧山で鍛えた育手、昔から剣士を育てているが、最終選別で手鬼に食われてしまっている。その中には錆兎や真菰もいる。

鬼となりながら人を食わない禰豆子に並々ならぬ期待を寄せているようである。柱合会議では冨岡義勇と共に、禰豆子が人を食ったら腹を切るとまで言っている。

珠世(たまよ)

鬼舞辻の呪いを外した鬼。”逃れ者”として鬼舞辻から追われる身である。美人。

医学に精通しており、鬼に使える薬の開発もしている。愈史郎を鬼にしており、鬼舞辻以外に鬼を生み出せる唯一の鬼。ただし、成功確率はかなり低い様子。

十二鬼月の強さを知っているあたり、元十二鬼月という可能性もある。

ただ、戦闘タイプではないのか、人を食わなくなって力が落ちたのか分からないが、あまり強くないように思える。

炭治郎の鬼に対しても優しく真っすぐな心に打たれ、禰豆子を人間に戻すための研究をし、陰ながら炭治郎を支援している。

また、産屋敷輝哉とも面識がある模様。

愈史郎(ゆしろう)

珠世に鬼にされて以来、珠世と行動を共にしている。珠世のことが好き。

炭治郎に対して嫌味や軽口を言ったり、禰豆子のことを醜女(しこめ・不細工のこと)と言ったりするが、珠世を取られるのが嫌なのだろう。精神的には見た目以上に未熟である。

手先が器用だが、鬼血術は支援タイプであり、戦闘能力は低いと思われる。

炭治郎が十二鬼月の血を採取するための投げナイフを作った。

鋼鐵塚(はがねづか)

炭治郎の日輪刀を打った刀鍛冶。37歳。

ひょっとこの面をしており、初登場時は話を聞かないコミュ障のきらいを見せる。

刀に対する想いは本物で、炭治郎が何度も刀を折るたびに、包丁を持って追い掛け回す。

鍛冶の里で再開した際に、筋骨隆々の姿で登場した。

もう本人が闘えばいいんじゃないですかね…。

鉄穴森(かなもり)

伊之助の日輪刀を打った刀鍛冶。

鋼鐵塚に比べて話が通じるタイプに見えるが、伊之助が目の前で新品の方に傷をつけるのを見てブチ切れる。二刀を打ったのは伊之助が初めてらしい。

敵:鬼舞辻無惨率いる鬼の面々

鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)

ラスボス。血を分け与えることで鬼を生み出せる唯一の鬼。性格は冷酷無比で、自分の配下でさえも一切信用しない。常に顔や姿を変え、時に人に紛れ込んで生活をしている。初登場時は妻や子供もいた。

産屋敷輝哉や珠世には臆病者と罵られているが、あながち間違いではない様子である。青い彼岸花を探しているようだが、数百年の時を経ても一向に見つからないことに苛立ちを隠せないご様子。

部下がやられる度にパワハラ会議が開催される。鬼殺隊の柱合会議との対比関係も面白い。

また、最新話では産屋敷輝哉と血縁関係にあることが判明した。産屋敷家が病弱な設定が、鬼舞辻が鬼になった理由とリンクしていることが予想される。

炭治郎一家を襲った実行犯であることが予想される。なぜ大将自らが炭治郎一家を襲い、かつ禰豆子を鬼にしたのかは不明である。

物語が進むにつれて明らかになっていく「日」の呼吸が、炭治郎一家に伝わるヒノカミ神楽と関連性があることが原因ではないかと予想される。

琵琶の鬼(びわのおに)

十二鬼月ではないが、鬼舞辻が開催するパワハラ会議に毎回出席している鬼。

鬼血術に瞬間移動または異空間移動を所持していると予想され、鬼舞辻がパワハラ会議する場所の提供をしている。

鬼舞辻の側近という描写なので、十二鬼月の零のような存在ではないかと推測される。

童磨からの誘いを無下に断るなど、経理の人っぽい立ち位置である。

黒死牟(こくしぼう)

十二鬼月上弦の壱。最新話で炭治郎にヒノカミ神楽を伝えた日の呼吸の剣士と関係があることが判明。本人または血縁関係のものであることが予想される。

武器は刀を使う様子。

童磨(どうま)

十二鬼月上弦の弐。上弦の陸である堕姫・妓夫太郎を勧誘した鬼。当時は上弦の陸であった。

鬼舞辻が開催するパワハラ会議の影響か、口下手で口数の少ない鬼が多い十二鬼月の中で、異彩を放つほどの饒舌ぶりである。

同じ上弦の参である猗窩座を後から加入して追い抜いたため、猗窩座からは嫌われている模様。ただ、肆、伍からは「童磨殿」「猗窩座様」と呼び方の違いから慕われている様子である。

壱の黒死牟は童磨を完全に無視していたため好感度は不明。

初登場時に玉壺の壺の柄が変わっていることに言及しつつ、使い道について報告を行うなど、好感度がかなり上がるコミュ力を見せつけていた。

会社で例えると、立ち位置が営業部長っぽい。

猗窩座(あかざ)

十二鬼月上弦の参。魘夢討伐後の炭治郎たちに襲い掛かり、煉獄杏寿郎を屠った。

煉獄との闘いにおいて、かなりの物理・パワータイプであることが分かる。その力は柱である煉獄ですら捌ききれないものであったが、煉獄の善戦によりあと一歩のところまで追いつめられる。

性格は武人のようで、卑怯者が多い鬼の中ではまともな方である。それだけに煉獄との対戦後に鬼舞辻から受けたパワハラの際、自らを重ねる読者が急増し、隠れファンも増えたようだ。

恐らく力では童磨よりも強いのだろうが、鬼血術に代表される搦め手で敗れたことが予想される。

童磨が嫌いで黒死牟を憎んでいる様子。

会社で例えると、立ち位置が事業部長っぽい。

半天狗(はんてんぐ)

十二鬼月上弦の肆。第二回パワハラ会議より参加。

常におびえたような様子で、数百年も柱に倒されることのなかった鬼なのかは疑問である。

恐らく鬼血術に秘密があるのだろう。

最新話で頸を斬られると分裂することが判明、可楽と積怒に分裂、この後さらに4人に分裂する。

青い彼岸花を探すように鬼舞辻から命じられる。

玉壺(ぎょっこ)

十二鬼月上弦の伍。第二回パワハラ会議より参加。

壺を住処とする鬼で、半天狗と同様、強い鬼であることが疑問に感じられる。

こちらも鬼血術に秘密があるのだろう。

鬼舞辻に一瞬で頸を斬られたが、第一回パワハラ会議で同様の扱いを受けた下弦の鬼と違い、死ななかったようである。何か秘密があるのだろうか?

童磨には「殿」で猗窩座は「様」と呼ぶことから、どちらを慕っているかはよく分かる。

口癖「それもまたいい」

妓夫太郎・堕姫(ぎゅうたろう・だき)

十二鬼月上弦の陸。童磨から勧誘を受け鬼になる。

鬼になる際、死にかけていた堕姫と一緒に鬼になったため、討伐するには妓夫太郎と堕姫双方の頸を同時に斬る必要がある。この仕様のせいで、22人(15+7)もの柱がやられてしまったようだ。

炭治郎一人では堕姫に苦戦したが、宇随天元が楽々頸を落としたところを見ると、さほど強くないようである。事実、善逸と伊之助のコンビで堕姫を仕留めることに成功した。

上弦の鬼としては、妓夫太郎が本体であり、強さの要といっていい。鬼血術は血を鎌のように扱い敵を惨殺する円斬旋回。威力もさることながら強い毒を相手に与えるため、柱であっても短期決戦にしないと死んでしまう。

魘夢(えんむ)

十二鬼月下弦の壱。第一回パワハラ会議で招集される。

ドM体質のため、鬼舞辻に殺されることが分かった他の十二鬼月が逃げようとする中、逃げることもなく、鬼舞辻に対して悪態をつくこもなく、むしろ鬼舞辻自らの手で殺されることを喜んでいるようであった。

そんな変態性を鬼舞辻が気に入り、さらに多くの血を分け与え強化する。

さらなる力を得た魘夢は、炭治郎たちを倒すため、列車に自らの体を融合させるという策に出る。居合わせた煉獄杏寿郎と炭治郎たちの働きで、一人の死人も出すことなく自体は収束した。

鬼血術は「強制昏倒催眠の囁き(きょうせいこんとうさいみんのささやき)」で、目が合った相手を問答無用で眠らせる術である。

術を解くには夢の中で自分の頸を斬る必要があるが、眠ったと思って自殺してしまう危険もあり、炭治郎がこの戦法でやられかけた。

累(るい)

十二鬼月下弦の陸。那多蜘蛛山に住む鬼の一家の頭領。

累は、鬼になった飢餓状態から家族を食べてしまい、親に殺されそうになったことがトラウマになっている。

そのトラウマのせいで見ず知らずの鬼と那多蜘蛛山で家族ごっこをしていた。善逸と伊之助がその手下を撃破する。炭治郎が累と闘い、一度は勝利したように思えたが、絶体絶命の窮地に立たされてしまう。

増援として駆け付けた冨岡義勇の拾壱ノ型「凪」に手も足も出ず敗れてしまう。

下弦の十二鬼月

十二鬼月の陸である累が鬼殺隊に倒されたことをきっかけに、鬼舞辻が十二鬼月の下弦の鬼を解体する。この時の会議が柱合会議と対比関係にあり、パワハラ会議と呼ばれるようになる。

鬼滅の刃にて隠れた名物となったきっかけである。

手鬼(ておに)

炭治郎が参加した最終選別で闘った鬼。

江戸時代に当時現役であった鱗滝左近次が捕獲した。そのことに強い恨みを抱いており、最終選別で鱗滝左近次の弟子を殺すのを生きがいとしているようだ。

炭治郎が鱗滝左近次に師事していた時分に出会った兄弟子の錆兎(さびと)と真菰(まこも)は、この手鬼に敗れて殺されていた。

鱗滝左近次の試練で最も大きな岩を斬った炭治郎の壱ノ型水面斬りで倒される。

沼鬼(ぬまおに)

炭治郎が最初の任務で闘った鬼。

3人に分裂し、自分の作った沼に潜れる鬼血術が使用できる。

禰豆子と協力して打ち破った。

朱紗丸(すさまる)と矢琶羽(やはば)

炭治郎を追って、珠世と愈史郎の隠れ家に攻め入った鬼。

朱紗丸は「毬」、矢琶羽は「矢印」を使って攻撃してきた。

矢琶羽は炭治郎が何とか倒すも、矢印でベクトルを操る鬼血術を躱し切れず重傷を負う。

朱紗丸は禰豆子が重傷を負いながらも、珠世の治療を助けに善戦する。最終的に珠世の鬼血術で鬼舞辻の名を自白させ、強制的に自害させられてしまった。

響凱(きょうがい)

元十二鬼月であったが、十二鬼月になってしばらくしてから、人を食べることができなくなり落月する。鬼血術は鼓を利用した空間操作と詰め攻撃。

稀血の少年である清を食らうことで十二鬼月に返り咲くことを狙っていた。

人間の頃は小説を書いていたようだ。炭治郎が倒した際、浮かばれた顔になったのが印象的。

鬼滅の刃の魅力

呼吸

身体能力で鬼に劣る人間が、鬼殺隊として活躍できる理由の一つが呼吸法である。

炎・水・雷・風・岩の5属性を基本の呼吸とし、本人の適正によって様々な呼吸に派生させることができる。なお、炎の呼吸を「ひのこきゅう」と呼んではいけないという決まりがあるらしい。

物語が進むにつれ、炭治郎の家系に伝承されていたヒノカミ神楽が、5大呼吸よりさらに上位にある始まりの呼吸「日の呼吸(ひのこきゅう)」に通ずるものであることが分かってくる。

5大属性の中でも、炎と水の呼吸は柱に常にいたことから、基本的な呼吸であることが伺える。炭治郎は水の呼吸より炎の呼吸(ヒノカミ神楽)に適正があるようで、水と炎を合わせ日の呼吸に近づくのではないかと予想される。

鬼血術

人間よりはるかに高い身体能力を持ち、人間であれば即死級の傷であっても瞬く間に治癒してしまう鬼の、さらに強力な能力が鬼血術である。

鬼殺隊の呼吸と同じように、鬼の個性を色濃く反映した特殊能力となり、攻撃系の能力から搦め手の能力まで様々な鬼血術が存在する。

鬼殺隊は肉体的な強さの不利に加え、この鬼血術も攻略しなくては鬼に勝つことができない。

柱と十二鬼月

味方には鬼殺隊という団体があり、さらに上層部には「柱」という幹部がいる。一方、敵方にも十二鬼月という幹部がいる。

産屋敷輝哉を筆頭とする鬼殺隊と、鬼舞辻無惨を筆頭とする鬼という、集団としての対比もこの物語の見どころである。

柱合会議とパワハラ会議

6巻で開催された鬼殺隊の柱合会議と同時期に、鬼舞辻無残も十二鬼月の会合を開いていた。これが有名なパワハラ会議である。

産屋敷輝哉の鬼殺隊と鬼舞辻無惨の十二鬼月が正反対の関係になっていることも興味深い。

味方の鬼殺隊での柱合会議では、やや荒っぽい面があったものの、会議はあくまで論理的に進んでいた。対して鬼舞辻無惨が招集した十二鬼月は、問答無用で解体(=死)されるなど、会社でいうところのホワイト企業対ブラック企業といった側面が垣間見える。

柱合会議は不定期に開催されているようだが、パワハラ会議は十二鬼月に何かあった時と決まっているようで、妓夫太郎・堕姫が倒された後のパワハラ会議では、猗窩座がどのようなパワハラを受けるか皆が予想していた。

残念ながら第二回パワハラ会議では、猗窩座さんの出番は終始全くない状態で、ただ苛立ちを募らせるばかりであったようだ。

可愛い女性キャラ

鬼滅の刃では魅力的で可愛い女性キャラが物語に味わいを添えている。正ヒロインである栗花落カナヲをはじめ、禰豆子、胡蝶しのぶ、甘露寺蜜璃など、魅力的な女性キャラが多い。

那多蜘蛛山で出会い、炭治郎が助けられなかった女性隊員もヒロインになるかと予想されたが、速攻で死んでしまったため、皆ががっかりしていたふしがった。

その後に満を持して登場したのがカナヲである。最新話では妓夫太郎・堕姫の討伐後、2ヶ月間目を覚まさなかった炭治郎を「心配」していた。

以前の彼女なら考えられなかった感情である。

魅力的な修行回

連載開催初期の早い段階で修行の回があったが、テンポよく進むためほとんどストレスなく読める。

那多蜘蛛山後に行われた胡蝶しのぶによる機能回復訓練では、各呼吸の上位版である、全集中・常中という概念が説明されたり、物語が進んでいくにつれ、どうして柱が強いのかも分かってくるところが楽しめる。

煉獄さんから呼吸で止血させたり、相手を操作するような描写があったが、これらの方法が明らかになる日も来るのだろうか…。

鬼滅の刃設定資料集

鬼殺隊

鬼に対して無力である人間が、唯一鬼とまともに闘える組織として作ったもの。

政府公認ではないため、往来で帯刀していることがバレると面倒なことになる。

産屋敷輝哉を頭領として、柱は幹部として別格の扱い、それから「甲(きのえ)・乙(きのと)・丙(ひのえ)・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みずのえ)・癸(みずのと)」のように10段階の階級がある。

6巻ぐらいまでの炭治郎たちは癸だったが、最新話では庚であることが明かされる。順調に出世しているようだ。

日輪刀

刀になる前の鉱石を玉鋼というが、日輪刀を作る玉鋼は”猩々緋砂鉄””猩々緋鉱石”という陽の光を吸収する鉄を使用する。

これらの原料は陽光山という一年中日が差している山で採れるらしい。

全集中の呼吸

人間である鬼殺隊の剣士が鬼と闘うために編み出した技。基本となる呼吸は「炎・水・雷・岩・風」である。その他の呼吸は隊員の適正に合わせて独自に編み出したものとなる。

炎柱の煉獄によると、歴代の柱には炎と水の柱は必ず在籍していたようなので、炎の呼吸と水の呼吸はより基本的な呼吸であることが伺える。

物語が進むにつれて、全集中の呼吸を常時行う「全集中・常中」が柱になるための第一歩であること、始まりの呼吸として「日の呼吸」があること、ヒノカミ神楽と呼吸の関連性についての謎も明かされていく。

隙の糸

鼻の利く炭治郎のみが判別できる。相手の油断や慢心など様々な状況を総合して、「相手が倒せる状態」であることが分かる匂いのこと。

隙の糸は普段は緩んでいるが、隙ができるとピンと張る。ただし、実力者ほどその隙の糸が張る時間が短く、炭治郎の攻撃が遅いと糸が切れてしまう。

鎹烏(カスガイガラス)

大正時代なので、Eメールや携帯電話などは一切存在しない。そんな時代に鬼殺隊が全国に散らばって活動をするには、通信手段の構築が不可欠である。

鎹烏は伝書鳩のような役割だが、手紙を運ぶのではなく、直接カラスがしゃべることで任務を伝える。頭もかなりいいようだ。

善逸の鎹烏である雀のチュン太郎が善逸のヘタレっぷりに手を焼いていたり、伊之助の鎹烏が食われそうになって身を隠していたりと、何かと苦労も多いようである。

隠(かくし)

隠(かくし)は鬼殺隊の事後処理部隊として活動している。彼らは実働部隊の剣士と真逆で、裏方の処理班としての活動が主になる。死体の処理や後片付けなど、剣士が現場で力を発揮できるよう努めるのが彼らの仕事である。

彼らの多くは、剣士としての才能がなかった鬼殺隊の入隊志願者であることが多いらしい。そのため、彼らの戦闘能力は低い。

また、柱などの階級が高い隊士には、小間使いのような扱いを受けることもあるようだ。

ムキムキねずみ

音柱の宇髄天元が使役する忍獣。日輪刀を運べるほど力持ちで、人語を理解するほど知能が高い。遊郭に潜入する伊之助や善逸に刀を届けたのも彼らである。

藤花彫り

鬼殺隊の手の甲に施される特殊な彫り物。手を強く握り「階級を示せ」と言でば、自身の現在の階級を浮かび上がらせる。

作中では珍しく、伊之助が知っていて炭治郎は知らなかった。

水の呼吸とその型

炭治郎をはじめ鱗滝左近次や冨岡義勇が使う水の呼吸は全部で拾の型がある。

なお、冨岡義勇のみ、自身で編み出した拾壱ノ型を使用できる。

壱ノ型:水面斬り

一直線の横薙ぎ斬り。手鬼の撃破に使用。

弐ノ型:水車

水車のように回転させながら敵を斬る。前後の敵に有効。

変形で横に薙ぐ攻撃にもできる。

参ノ型:流流舞い

朱紗丸・矢琶羽戦で使用。

肆ノ型:打ち潮

よく使われる攻撃

伍ノ型:干天の慈雨

相手が自ら頸を差し出してきた時のみ使う慈悲の斬撃。

那多蜘蛛山の鬼に使用。

陸ノ型:ねじれ渦

水中での攻撃や敵の攻撃を受けながら反撃できる応用の利く技。カウンター攻撃で炭治郎が好んで使用する。

漆ノ型:雫波紋突き

拾の型の中でも最速の突き技。

矢琶羽戦で使用。

捌ノ型:滝壺

複数の敵に攻撃する際に有用な型。

玖ノ型:水流飛沫

縦横無尽に動くことが可能。足場の悪い戦闘に向いている。

響凱戦で使用。

拾ノ型:生生流転

一撃目より二撃目、二撃目より三撃目と、回数を重ねる度にどんどん強くなる攻撃。

十二鬼月の累との闘いで使用。

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