管理人の小さい頃はそんな傾向もありましたが、今ではピアノもかなり安くかんたんに購入できるようになっています。
生のピアノは今でもそこそこの値段(50万円ぐらいかな…)しますが、生のピアノと同じように弾くことができるキーボードなら数万円で購入することができるようになっています。
私が幼少期からピアノをやっていたにも関わらず、社会人になってから自然と遠ざかってしまっていたピアノをまた始めようと思ったのも、昔なら考えられないくらい高性能な電子ピアノが安価で買えるようになったからです。
ピアノを弾きたいと思っても、幼い頃に習ったことがない方だと、基礎練習にどの楽譜を利用すればいいのかや、適切な練習時間、上達までの期間が分からず困ってしまうこともあるでしょう。
今回は、ピアノの基礎練習に適した楽譜・練習時間・上達までの期間についてお伝えします。
この記事をご覧の方には「【1日15分】ハノンを繰り返し弾くことでピアノの基礎力を上げることができる」もおすすめです。
ピアノの基礎練習に適した楽譜
ピアノの基礎練習に適した楽譜を紹介します。主に私が基礎練習用の楽譜として当時のピアノの先生から指定された楽譜になります。
ちなみに、練習曲をフランス語でエチュードと言いますが、初心者はショパンのエチュードに間違っても手を出してはいけません。
ショパンのエチュードは「別れの曲」のように比較的難易度の低い曲もありますが、「革命」「黒鍵」「木枯らし」のように演奏会で利用されるこの多い難易度の高い曲ばかりなのです。
バイエル
バイエルはピアノの初心者がまず練習する楽譜といっても過言ではありません。私は幼稚園から小学校1年生頃まで練習していたと思います。
「思います」というのはバイエルの練習曲がほとんど記憶に残っていないから正確な練習時期が分からないからです。
FFシリーズやサガシリーズなどのゲーム曲は、楽譜にバイエル○○番程度という難易度の記載がありますが、正直あまりあてになりません。
70番台や80番台の難易度は低めで、90番台になると難しく、バイエル終了程度という難易度の場合は、難しさがピンからキリまで様々です。曲によってはかなり難しいものもあります。
ハノン
私が小学生の時に練習していたのがハノンです。
ハノンは以前の記事「【ピアノ基礎練習】まずはハノンの1~5、できれば11まで弾けるようになろう」などでも取り上げている、基礎練習におすすめの楽譜です。
ピアノ経験者であれば、バイエルを飛ばしてハノンの練習から始めて問題ありません。
ハノンは5本の指を思い通りに動かせるようになることが目標で、第一部の1~5までが基本中の基本、6~20までは応用も含め、指の動きについてほぼ全てのパターンを網羅しています。
この曲を弾いて、手首が痛くなったり指が痛くなったりする場合は練習不足です。
難なく弾けるようになれば、大抵の楽曲は弾けるようになっているはずです。
もっとも、個別の練習は必要ですが…。
ツェルニー
私は中学生ぐらいの時に練習していたのがツェルニーです。
ツェルニーには100番練習曲と30番練習曲があります。難易度が低いのは100番練習曲です。
クラシック音楽を弾けるようになりたい人は、ツェルニー100番練習曲は必ず練習しておいた方がいいと思います。
ツェルニー100番練習曲を終えれば、モーツァルトのトルコ行進曲ぐらいは弾けるようになっているでしょう。
ピアノの練習時間について
ピアノの練習時間はどのぐらい取ればいいのか気になる人も多いでしょう。
基本として、毎日30分~1時間程度の練習時間が取れればOKです。
ただし、週に1回まとめて3時間練習するというような方法では効果が低くなります。
ピアノが弾けるようになるのは技術の習得ですから、少しずつ練習した方が効率がよくなります。
毎日30分の練習が週4時間の練習より効果がある理由
体力をつけたい人が毎日2kmのジョギングをするとします。
この時、週に1回14km走ればいいと考える人はいるでしょうか?
また、いたとして実行できる人がどれほどいるでしょうか?
万歩計の歩数でもいいです。毎日1万歩を目標にするとして、週に1日だけ7万歩あるこうとする人はいるでしょうか?
このような考えは机上の空論です。
一応筋は通っているように思えますが、やり遂げられる確率はまとめてしまうだけでかなり低くなるでしょう。
毎日30分練習するのは比較的簡単です。
ただ、週に1度4時間練習すると決めてやり遂げられる人はほとんどいないでしょう。
また、どんな技術でもそうですが、少しずつ時間をかけて習得した方が身になります。
テスト前に一夜漬けをして高得点を取ったって、次の日になればほとんど覚えていないでしょう。
それと同じです。
小さい子なら毎日30分でいい
保育園・幼稚園生や小学生なら毎日30分も練習すれば十分と言えます。
小さい子は30分同じことを続けるのだけでもかなり大変なことです。
ただ、小さい子は何かと手を抜こうとするので注意が必要です。
練習時に一緒にいてあげるぐらいの工夫は必要かもしれません。
たかが1日30分の練習でも、1年や2年の期間で見るとかなり成長します。
私も中学生になるぐらいまでは1日30分の練習を基本としていました。
このぐらいでも4年生ぐらいの時にはモーツァルトのトルコ行進曲が弾けるぐらいまでは上達しています。
大人でも1時間練習すればかなり上達します。
中学生以上であれば、毎日1時間ぐらい練習することもできると思います。
これができればかなりの早さで上達できるでしょう。集中した状態は1時間保つだけでも相当に難しいのです。
嘘だと思ったらけん玉の練習を1時間続けてみましょう。
大抵の方は途中でやめてしまうはずです。
私がよくやる方法ですが、1日30分の練習を基本として、調子がよければ1時間ぐらい練習するというのも効果があります。
私が高校生の頃は、毎日2時間ほど練習していましたが、それだけ上達のスピードも早かったです。
この頃はショパンの幻想即興曲を発表会で演奏するぐらいまでになっていました。
ピアノがまともに弾けるようになるまでの期間
弾きたい曲や経験の有無にもよりますが、歌謡曲程度なら3ヶ月~6ヶ月もあれば弾けるぐらいには上達するでしょう。
最初の3ヶ月は基礎練習を30分、その後は基礎練習を15分、弾きたい曲の練習を15分するのが理想です。
私でも1ヶ月から2ヶ月ぐらいはハノンの基礎練習だけを毎日1時間続けないと、まともに指を動かすことができませんでした。
上達に数ヶ月の時間がかかる理由
ピアノが弾けるというのは、スポーツができるというのとほとんど同じ意味です。
ピアノは指だけを使う技術ですが、スポーツであれば体全体を使います。
サッカーの初心者が、リフティングの練習を始めてすぐ、100回以上できるようになることはまずないでしょう。
もしいたとしたら、別のスポーツを通じて体の動かし方を習得していたはずです。
ピアノも同じで、指を自在に動かせるという技術なので、練習すればすぐにできるようになるというものではありません。
ハノンを始めとする指を動かすための訓練を通じて、ピアノの技術は上達します。
この記事をご覧の方には「【基礎練習】ピアノの基礎練習や上達方法について分かりやすく解説」も参考になります。
練習に利用しているピアノの紹介
私が練習に利用しているピアノは、数万円で購入できる電子ピアノです。一式揃えても5万~6万円あればお釣りが出るぐらいのものです。Amazonで購入すれば配達までやってもらえるので、お店で分からない楽器の情報を見比べるより時短になると思います。とにかく練習しないと上手くなれませんから、気に入ったピアノをすぐに購入してしまうことをおすすめします。