テスト前や受験の試験前日になると、自分が勉強時間をきちんと取っていたのか不安になることもありますよね。
でも、テスト勉強も受験勉強も、時間の多さより勉強の質に気を配った方が、いい成績が取れたりいい結果を残せるものです。
学習の質を上げるには、自分の集中力がどれぐらい持つのか把握しておくことが重要です。
今日は学習の質を簡単に上げることができる4つの方法について紹介していきます。
この記事をご覧の方は数学の勉強方法や国語の勉強方法、社会の勉強方法、理科の勉強方法、英語の勉強方法など個別の科目ごとにテストで結果を出すための勉強方法をまとめた記事も参考になります。
学習する内容を明確な作業にする
例えば数学の勉強や理科の勉強をしようとしたときに、みなさんがどんな勉強をするかはそれぞれだと思います。
ここが学習の難しいところで、○分勉強したとか○時間勉強したとかは簡単に数値にできますが、どのぐらい勉強したのかを数値にするのは非常に難しいのです。
ただ、一番重要なのは学習の時間ではなく学習の質です。
この学習の質を上げるのに一番有効な方法が、
学習する内容を明確な作業にする事です。
例えば、下に挙げるように、具体的な作業まで学習内容を落とし込むのが学習の質を上げる近道です。
- 英単語を5回ずつ読み上げながら書き取りをし、意味も読み上げて確認する
- 英語の教科書を音読し、文章を頭に入れておく
- 英語の熟語を例文の書き取りと音読を同時に行い、例文ごと熟語を覚える
- 数学の公式を3回書き取りし、公式を暗記する
- 数学の練習問題を基礎問題で10問解く、その後答え合わせをし、間違えた個所は復習する
- 数学の教科書に載っている作図方法を確認しながら実際に作図する
- 理科の範囲内の用語を3回ずつ読み上げながら書き取りをする
- 理科の練習問題を論述形式で3問解く、その後答え合わせをし解説を読む
- 理科の化学式について、3回書き取りをし、何の化学反応式か読み上げる
- 社会の歴史について、年代と出来事、関わった人物を3回ずつ書き取りし、読み上げる
- 社会の地理について、生産量などのデータを上位3位について、順位を覚えられるよう書き取りする
- 社会の現代社会について、政府の存在と三権分立について、図を書き写し内容を読み上げる
- 国語の漢字について範囲内で新しく学習した漢字の音読み・訓読みを読み上げながら5回ずつ書き取りする
- 国語の教科書の範囲内を音読し、文章の内容を頭に入れておく
これらの例は私が実際に学習の時に設定した作業(学習)内容です。
「テスト勉強をする」とか「○○の学習をする」といったような範囲が広く、抽象的なものを、漢字の書き取りなどの具体的な作業に落とし込むことで、学習する時に目の前の課題に集中できる効果があります。
この方法は仕事にも応用できます。
「売上(利益)を上げる」とか「新規事業を立ち上げる」などの範囲が広く、抽象的な事柄を実際の作業に落とし込むことで、大まかな時間とスケジュール・進捗状況を把握することができます。
勉強でも仕事でも、このひと手間を取るだけで、効率が格段に上がります。
作業は15分程度を1つの区切りとして3つか4つを1セットとする
人間の集中力は45分~60分が限界です。学校の授業も45分区切りだったり、60分区切りだったりするのも、実はかなり理に適った時間なのです。
上で紹介したように、学習する内容を明確な作業にしてもらったら、次にやることは、その作業にかかる時間が何分ぐらいかを考えることです。
できれば1つを15分ぐらいで終わるようにしておくと、スケジュールの組み立てが非常に楽になるのでおすすめです。
長くなってしまっても、できる限り30分以内で組み立てるようにするのがおすすめです。
30分以上の作業は体調(集中力)などによってムラが出やすいです。
どうしても30分もしくは45分かかってしまうということなら、それを1セットとして考えるか、2つ以上の作業に分割してしまうことです。
15分を超える作業の場合、思ったより時間がかかってしまうということも多くなります。作業の組み立てを何度も考えるのは面倒ですから、できるだけ時間の見込みが立てやすい15分で収まるように作業を組み立てるのがポイントです。
45分から60分に1度5分程度の休憩を挟むようにする
よくある「ノッている時」には、60分以上の時間でも続けて勉強することができると思います。
こういう時の対応がちょっと難しいのですが、できれば一旦学習を中断して、休憩を取るようにした方がいいです。
テストや受験は1つの教科だけではなく、
全ての教科が関わる総合力を試されるものです。
学習でも、好きな教科や得意な教科の勉強をしている場合は、あまり疲れずに続けられることが多いです。
が、テスト勉強や受験勉強で大切なのは、1つの教科で100点を取ることではなく、全教科バランスよく高得点を取ることです。
そのため、得意な教科の勉強はそこそこにしてしまい、苦手な教科や不得意な教科の勉強にもしっかりと時間を割くようにした方がいいのです。
自分が1日のうち能動的に勉強できる時間を把握しておく
授業を受けるというのは実はかなり楽な勉強方法です。
その理由は受動的だからです。
先生の話を聞いたり、板書をノートに写したり、自分から何かをしなくても授業を受けているだけで学習が進んでいきます。
でも、学力が一番伸びる学習は授業や講習などのように受動的なものではなく、問題演習などのように能動的に学習する時間です。
すなわち自習時間です。
どちらかと言えば受動的な授業や講習より、練習問題を解いたり、自分に必要な学習をする自習の方が気力や集中力を使います。
私の例だと、大学受験時(高校3年生)私が1日に能動的に勉強できる時間は6時間まででした。
それ以上やろうとしてもどうしても集中力が続かないので、やっても無駄だと考えています。
私は、6時間までの学習の時と、8時間程度学習した時を比べても、学習の進捗にそれほど差が出ないようになっていました。
※私の例では学校の授業や塾の講習の時間は除いています。
当時の1日のスケジュールは、朝7時~8時半まで学習、その後授業、17時~21時半まで学習
私の場合は、最大6時間しか集中できないのに8時間学習しようとしても、75%程度の力で8時間学習するだけなのです。単純に数式にはできませんが、下のような計算式になります。
100(%)×6(時間)=600
75(%)×8(時間)=600
簡単に考えれば同じですね。高校3年の受験シーズンでしたから、周りでも勉強する時間の話はよく出てきました。
ただ、私は量より質と考えることが多いので、「どうせ自分は6時間しか集中できないんだから、他の人よりも効率よく学習をすればそれでいい」と考えただけで気にしませんでした。
人によっては4時間しか集中できない人もいるかもしれませんし、10時間程度は集中できる人もいるかもしれません。
これは顔と同じで個性ですし、簡単に変えることはできません。どうしようもないことについて考えるより、その条件でどれだけ自分に有利な戦略を考えるかの方が大事です。
終わりに
今日は学習の質を簡単に上げることができる方法を紹介しました。
最初に挙げた事例を教科ごとに詳しくまとめてみようとこの記事を書いていて思ったので、次から教科ごとのテストで結果を出す勉強方法について書いていきます。お楽しみに!
この記事をご覧の方は数学の勉強方法や国語の勉強方法、社会の勉強方法、理科の勉強方法、英語の勉強方法など個別の科目ごとにテストで結果を出すための勉強方法をまとめた記事も参考になります。