仕事の効率化が叫ばれていますが、いくら技術が向上しAIが進化しても、どうしても人がやらなければいけない仕事もあると思います。
ただ、段々人がやらなければならない仕事というものが少なくなっていくであろうことも容易に予想できます。
技術の向上やAIの進化を最も身近に感じられるのがロボットや自動運転技術だと思います。
最近では自動運転で高速道路を走る実証試験が成功したようで、運送業などにもAIが乗りこんでくる日もそう近くはないでしょう。
今回は、労働集約型の企業にいる限り給与が上がらない理由についてお伝えします。
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労働集約型の働き方について簡単に説明しておきます。
労働集約型の働き方とは、業務の性質上どうしても人手が必要になり、チームがある程度の規模になる労働のことを言います。
分かりやすく実際の仕事内容をお伝えすると、接客・販売業や飲食店、運送業が労働集約型の働き方であり、しばしばブラック企業や違法労働が問題になっている業界でもあります。
それもそのはずで、労働集約型の働き方は、事業を営む経営者側からすれば、需要がある程度見込め、事業としての安定感があるため大変魅力的です。
ただし、被雇用者側からすれば、業務内容は誰でもできることですし、収入の最大値はある程度決まっていて魅力のない仕事となります。
ちなみに、労働集約型の働き方が儲からないのは被雇用者側に立った意見であり、経営者であり雇用者側からすれば、一定の需要が見込めかつ参入障壁も低いため、魅力的と考える人もいるでしょう。
ただ、仕事内容は誰でもできることを大人数でやることによるサービス提供なので、特殊なスキルが身につくわけでもなく、働いた時間に応じて成果も決まってくるため細かい改善以外で業務に工夫の余地もないのがデメリットです。
そして、特殊なスキルを必要としない働き方である限り、ある程度の収入で頭打ちになることは分かり切っています。これが労働集約型の働き方が儲からない理由です。
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もう1つ労働集約型の働き方に問題があるとすれば、日本的な価値観や道徳観、倫理観がある以上、効率的な働き方にするために何年もの時間をかけなければならない点です。
例えば接客業であれば、レジ打ちなどは座ってやればいいのですが、「お客様のお相手をするのに座っていては失礼だ」などという謎理論により、レジ打ちを立ってやるお店が多いです。
実際にやってみると分かると思いますが、2時間も立ちっぱなしでいればよほど体力に自信のある方以外は疲れるので、勤務時間中いつでもにこやかな対応をするというのはそもそも無理な話だと私は思います。
日本的な考え方はある意味世界でも珍しいもので、結果より過程を重視する価値観が強いです。そのため、レジ打ちをして会計をする結果よりも、レジ打ちをしている最中の立ち居振る舞いや会計をする際の礼儀正しさなどに重点を置いている方が非常に多いです。
だったらもっと給料上げてよとなるのが自然な流れなのですが、生来我慢強い民族性のためか、ある程度(海外から見れば異常なレベル)までは我慢してしまうため、労働生産性がどんどん下がってしまうという悪循環に陥っています。
つい最近の会社の勤務中の休み時間にノンアルコール飲料を飲んで謹慎になった社員が話題になりましたが、結果より過程を重視する国民性がここでも表れています。
結果より過程が重視されているのですから、効率よく働くという概念が全くないことになります。
こんな状況で労働生産性を上げて効率よく働こうとすることはまず不可能です。
関連記事「もう日本企業に勤めても幸せになれないかも知れない」
私自身、外資で働くという答えは出しませんでしたが、今の日本企業で働いていても幸せになれないとは強く感じています。結局、フリーランスを選ぶことにしましたが、この選択ができたのも妻が出産後も仕事を続けやすい職種だったことは大きいです。妻には感謝してもしきれません。
今回は、私が職務経験を通じて感じた日本企業への絶望感を紹介します。もう日本企業で働いても幸せにはなれないかもしれません。
日本にある労働集約型の企業で、組織的な労働環境の改善が進むことはまずあり得ないと私は考えています。しかし、そんな事情は関係なくどんどんAIや技術は進歩していきます。
最近ではスーパーでもセルフレジが設置されている店舗が珍しくなくなってきています。セルフレジにも担当の店員がいますが、1人で4つ~8つ程度のレジを見ることができるのですから、人件費を1/4にすることができます。
Amazonは関係企業と協力してレジがない実店舗の導入試験等も進めているようです。こうなってしまうと店員は品出しする係りが1人いればよく、深夜は無人でも会計が可能になるかもしれません。
レジの機能がどんどん進歩しているため、飲食業でもメニューをタブレットで見てそのまま注文する形式が増えています。ウエイターやウエイトレスがほとんど必要なくなる日も近いでしょう。
運送なら自動運転技術が進むことで運転手が不要になる未来がすぐ近くまできています。
一度安全性などの問題をクリアすればどんどん普及が進むことでしょう。
荷上げや荷降ろしなどもAmazonなど物流超大手では機械化がどんどん進んでいます。
完全自動化になる日もそう近くないぐらい、恐らく技術的には既に可能なレベルまで達していると考えられます。
AIや技術が進歩することで誰でもできる仕事はどんどん駆逐されていくのです。
関連記事「【就活生向け】大企業と中小企業で働くメリットとデメリットについて」
AIや技術の例で紹介した飲食、販売、運送のアルバイトやパート、末端の社員の立ち位置のままでは、今後生き残っていくのはかなり難しくなることでしょう。
各業務の経験そのものが無駄になるわけではなく、AIや技術のデータベースとして知識や経験を提供する側に回るという選択肢もあると思います。
また、各業務でも特殊な技能が必要なものであれば、AIや技術による自動化もかなり難しく、もしかしたら機械技術による自動化のできない部分があるかもしれません。
つまり、60%程度の成果でいいとする代わりに少ない報酬に甘んじるか、120%程の力を注ぎ、誰にも負けないような差別化を図るかのどちらかになっていくと予想できます。
今後先細りする業界という点では間違いないので、早めに業種の転向など考えておくことをおすすめします。特に若い方なら技術者への転向なども比較的簡単にできます。
関連記事「リクルートエージェントを利用した転職活動の記録(30代・3回目の転職)」
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私が会社員のメリットを十分に理解しながら、最終的には独立という選択肢を採ったのも、仕事と報酬について考えた結果、独立した方が得であると判断したからです。
昔は、仕事をするならある程度の規模の組織であることの方が有利でした。
なので、多少損であっても会社員として働いた方が結果として得でした。
ですが、今では組織の大小が必ずしも成果に直結しなくなってきています。
会社組織の運営や、そのあり方について、もう一度よく考えなければいけない時代になっているのかもしれません。
一生同じ会社で働くつもりの人も、将来独立しようと考えている人も、転職や起業という選択肢を全く無視することはできない時代です。
もしかしたら会社が倒産してしまうかもしれませんし、ある日突然リストラされることになるかもしれません。
どんなにその会社が好きであっても、転職や独立の可能性を視野に入れながら行動するクレバーさが求められています。
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