さて、社会人の方なら一度は聞いたことがある台詞の1つに「仕事でやっているのだから我慢しろ」などという意味不明なお叱り、提言があります。
かくいう私もよく同僚から言われるのですが、たかが金もうけの手段にすぎない仕事に対してなぜこちらが我慢をしなければいけないのか意味が分かりません。
いい機会ですから、仕事なんて所詮金もうけの手段にすぎないことについて書き記しておきます。
このページをご覧の方には「仕事を辞めたいと考える根本的な原因はほぼ全てが人間関係にある」も参考になります。
みなさんも、今の会社に入社する前に、面接で仕事に対する心構えについて聞かれたことがあるのではないかと思います。「弊社に入社したら実現したいことは何ですか?」とか「なぜ弊社を志望しているのですか?」など、就職活動で遭遇しないことはほぼないであろう有名な問いかけです。
恐らく、「仕事を通じて自己実現~云々~」とか「社会に対して良い影響を与える~云々~」とか「御社の社是に共感して~云々~」なんてどこかで聞いたことのある台詞を使ったのではないでしょうか?
実は(というより当たり前かもしれませんが)、金銭面以外の仕事に対する同期も非常に大切なものです。
これがないと会社の仕事を自分のこととして捉えにくくなってしまい、結果仕事に身が入らないという状況にもなってしまいがちです。
ですが、この言い分はあくまでも「最低ラインの報酬が担保されている場合にのみ有効」です。間違っても仕事であるから我慢しなければならないなんてことはありません。
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一方で、金銭的な報酬であるお金だけのために仕事をするのも、同様に自分自身にいい結果をもたらさない可能性が高くなります。
もしかしたらみなさんの中には、今の会社に入社した時に、やりたいと思っていたことを忘れてしまっているかもしれません。
それだけ非常な現実を直視せざるを得なかったとも言えますが、お金以外に仕事をやる理由がなくなってしまっているなら、もう一度お金以外にその仕事を続けたい理由を探した方がいいと思います。
実は私は最初に転職する時は、前職より報酬が下がるのに喜んで転職していました。当時は中小企業の営業マンとして働いていたのですが、組織のレベルの低さに絶望していて、将来設計を再考しなければならないと感じていた時でした。
個人的に、私は熱中しているものがないと腐ってしまう性格なので、社会人になりたての時に仕事に打ち込むことができないことは、かなり大きな問題だと認識していました。
そんな中、とある縁でベンチャー企業のスタートアップに参加する話をいただきました。正直労働条件は今より悪くなるし、給料も休みも減ってしまいます。
ですが、そういった金銭的条件以上に、企業の立ち上げという未知の領域に挑戦できる環境を私が気に入ったため、転職を決意することになりました。
現在は、ベンチャー企業のスタートアップから数年経ち、新たに挑戦したいことができたため、事業を立ち上げて独立することを選びました。収入面で言えばそれほど大きく上昇も下降もしていない状態です。
ただ、自分を取り巻く環境や自身のスキルアップ、自分の労働観の変化や人生のステージに則した環境を自ら選ぶことは、給与や労働条件を選ぶことと同じくらい大切なことだと痛感しています。
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ここ最近の私は、ベンチャー企業として事業を立ち上げた会社が、他の多くの会社と同じようにつまらない会社になっていくのを間近で見てきました。
最も頭にきていることが、何の改善もしないわりに口だけはいっちょ前の同僚です。以前は部下だったのですが、あまりにも言うことを聞かず、やってられないので上司を降りました。
事業の立ち上げから数年経ったからといっても、ベンチャー企業は10年生き残るまでは死に物狂いで業務に臨まなければなりません。とはいっても、業務の改善はなんてことはない気付きがまだまだたくさんあるような状況です。
そういった小さな気付きを1つ1つ実行していくだけで十分利益を上げることができるのですが、現同僚である以前の部下は何かを変えるということに対して異様に抵抗するのです。
もちろん、業務を大きく変更する必要があるようなことで問題点を挙げるのは構いません。ですが、例えば「A→B」で進めていた業務を「B→A」でやった方が効率がいいなんて提言にも必死で抵抗してくるのでアホらしくなってしまいます。
ベンチャー企業ですから直接社長に不満を言っても「それを教育するのが仕事」とかほざくので全くやってられません。
結局、「やる気がないなら放っておけばいい」という結論に達して、その元部下の上司を降りることにしました。それでもほとんど給与は変わらなかったので、降りてよかったと思っています。
その後は転職の準備やらなんやら忙しくしていたので、みるみるうちに業績が下がっていきましたが、私の知ったことではありません。
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言うことを聞かない部下に手を焼いていた時などは、多くのことを我慢しながら仕事をしていましたが、そんな仕事が楽しいわけがありません。この時から強く感じていたのですが、いざという時にすぐ動ける状態でないと嫌な状況に陥っても抜け出すことができません。
仕事で嫌なことがあっても我慢するというのは、他に選択肢のない人が仕方がなくやることです。
はっきり言って嫌なら辞めればいいですし、副業などで収入を得ることができていれば、転職の条件にそこまでこだわらなくても生活レベルが極端に変化することもありません。
私は今の職場が嫌だと思ってから抜け出すまでに2年ほどかかってしまいましたが、単純に収入源をどうするかという問題を解決する必要があっただけでした。
普段から転職をすぐに検討できるレベルにしておいたり、副業に手を出していたりすれば、嫌だと思った瞬間に退職できました。
嫌な仕事を我慢して続けるのは単純に他に収入源がないだけです。少しでも職場でそのような思いをしたら、すぐに出ていくための行動にシフトすることをおすすめします。
会社で我慢している全ての方にお伝えしておきたいのですが、組織はそう簡単に変わりません。さっさと転職してしまった方がいいです。
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仕事が楽しい、というより仕事をする上でのストレスが少ないということは非常に大切なことです。
私もベンチャー企業で事業の立ち上げから参画していた会社がここまでつまらなくなってしまうとは思いもよりませんでした。
私にとっては仕事はお金を稼ぐ手段でしかないので、自分が得意とすることでお金を稼げるようにするかを考えておくことが、どれだけ大切なことかに気付きました。
会社なんていくらでもあるし、仕事なんていくらでもあると考えて、もっと会社と対等に付き合おうとする姿勢も大事だと思っています。
今やお金を稼ぐ手段は無数にありますし、そのためのプラットフォームも数多くあります。
会社にいながら副業をすることも簡単になっているので、自分が得意とする分野でお金を稼げるようにしておくこともおすすめします。
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私が会社員のメリットを十分に理解しながら、最終的には独立という選択肢を採ったのも、仕事と報酬について考えた結果、独立した方が得であると判断したからです。
昔は、仕事をするならある程度の規模の組織であることの方が有利でした。
なので、多少損であっても会社員として働いた方が結果として得でした。
ですが、今では組織の大小が必ずしも成果に直結しなくなってきています。
会社組織の運営や、そのあり方について、もう一度よく考えなければいけない時代になっているのかもしれません。
一生同じ会社で働くつもりの人も、将来独立しようと考えている人も、転職や起業という選択肢を全く無視することはできない時代です。
もしかしたら会社が倒産してしまうかもしれませんし、ある日突然リストラされることになるかもしれません。
どんなにその会社が好きであっても、転職や独立の可能性を視野に入れながら行動するクレバーさが求められています。
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