突然ですが、あなたは仕事が辛い、またはつまらないと感じてしまうことがありますか?
一度や二度であればそれほど大きな問題ではありません。
仮に好きなことを仕事にしていたって、辛いことやつまらないことをやらなければいけない時もあります。
ですが、もし毎日そう感じてしまうのであれば、一度自分の仕事について考える時間を取った方がいい兆候といえるでしょう。
以前の記事「仕事なんて所詮は金もうけの手段にすぎないということを忘れてはいけない」でも言及していますが、仕事のために自分の人生を犠牲にするなんてばかばかしいことです。
ただ、現実的には仕事なしで、というよりお金を稼がずに、今の時代で生きていくのは難しいのも事実です。
また、会社員であれば大体は週5日勤務であり、多くの方が休日以外で毎日8時間は仕事をしなければならないでしょう。
それほどまでに人生でも多くの時間を占めている仕事の時間が、辛くつまらないものであるのはもったいないとも思います。
仕事が面白くてもつまらなくても、仕事をしないという選択肢が取れない限りは、楽しく仕事をした方がお得です。
今回は仕事が辛い、つまらないと感じるようになった時に見直した方がいい人生の目的についてお伝えします。
この記事をご覧の方には「35歳までに2回の転職をおすすめする理由」も参考になります。
以前の記事「仕事を辞めたいと考える根本的な原因はほぼ全てが人間関係にある」で言及していますが、仕事が辛かったり、つまらなくなってしまう大きな原因に、人間関係の問題があります。
どんなに自分が好きな仕事であっても、人間関係に問題が発生した途端に、仕事が辛くつまらないものになってしまうものです。
プライベートであれば合わない人とは距離を取ればいいだけですが、仕事でどうしても付き合わなければならないとなると簡単にいかないことも多いでしょう。
部下、上司、同僚など、必ずしも自分の行動次第でどうにかなるわけでもありません。
自分の意思ではどうにもならないことに、人は大きなストレスを感じるものです。
仕事が辛かったり、つまらなくなってしまった原因に、「なぜ」を3回~5回ほど繰り返してみると、大抵が人間関係に行き着きます。
もし、人間関係が根本的な原因であれば、早急に改善策を検討しましょう。
他人は自分がコントロールできるものではありません。対応が遅くなればなるほどあなたのストレスが蓄積されてしまいます。
具体的な対策としては、上司が原因ならさらに上の上司に配置換えを検討してもらう。
同僚や部下であれば自分が別の部署に異動する。
チームメンバーを換えてもらうなど。
今日明日の対応にはならなくても、その処方箋が可能かどうかを早めに知っておくことは意味のあることです。
仮に会社側が非協力的であったり、自分の提案が受け入れられないということがあれば、早急に転職を検討することをおすすめします。
恐らく2~3年は同じ環境で仕事をしなければなりません。
従業員であるあなたが働きやすいように配慮してくれない会社なんか、早々に見切ってしまった方が身のためです。
仕事がつまらなくなってしまうもう一つの理由として、仕事のやり方が固定化され、変化がなくなってしまったことが原因になる場合があります。
入社1年目だと毎日が未経験のことばかりで、日々刺激のある生活をすることになるのが普通です。
ですが、同じ部署で同じ仕事を2年もやれば、仕事のコツも掴めてきて、毎日の仕事が単なる流れ作業になってしまうこともあります。
仕事がマンネリ化するのを防ぐために、わざとルーチンを崩してみるという工夫もできますが、それでも5年も経てば飽きてしまうことが避けられないかもしれません。
このような場合も転職を検討するいいタイミングです。
会社が自分のキャリアを真剣に考えてくれているのか。今の会社に居続けることが自分のキャリアにとって良いことなのか。
今のスキルで転職できるならどういった仕事内容があって、その仕事に自分は魅力を感じるのか。
あなたの人生はあなただけのものです。決して人任せにしたり、誰かに期待して自分は動かないなどということはしてはいけません。
悩んでいる時などは特に気付きにくいのですが、人生は仕事をするためのものではありません。
人によって人生の目的は変わってきますが、仕事はあくまでも人生に彩りを加えてくれるものであって、人生そのものになるとは限りません。
時には、仕事そのものが人生において重要な意味を持つものになることもありますが、それは仕事を通じて自己実現ができている一部の人だけの例です。
もし、あなたが今仕事を辛い、つまらないと感じていて、その機会が多いのであれば、自分の人生において重要としていることと、仕事を通じて得られるものの間にギャップがあるのだと思います。
仕事が非常に忙しくそんなことを考えていられないこともあるかもしれませんが、そんな時ほど立ち止まって、自分の人生で大切にしているものが何かを考えることも重要なことです。
関連記事「会社が帰属意識を求めてくることの滑稽さについて|仕事はお金を得るための手段」
悩んでいる時などは特に気付きにくいのですが、仕事というのは生活の糧を得るための手段です。
乱暴な言い方をすれば「仕事はお金を稼ぐ手段」に過ぎません。
さらに、会社はお金を稼ぐ場所でしかありません。
ただお金を稼ぐ手段である仕事や、たかがお金を稼ぐ場所である会社に対して、自分の人生を犠牲にしてまで付き合う必要などありません。
お金を稼がなければ生活ができないだけで、仕事や会社に対して人生を捧げる必要など毛ほどもありません。
仕事を選ぶ時に重要となるのは給与もそうですが、福利厚生や労働条件も同様に重要です。
また、どのような仕事をするかやどの業界で仕事をするか、どのような経営理念を持つ企業で仕事をするかも、どれも重要なことです。
どうせ働くならより自分が納得できる職場で働いた方がいいでしょう。
世の中には色々な仕事があるし色々な会社があります。
関連記事「会社への不満は原因を特定して改善しないと不幸になる」
あなたが人生で重要視していることは何でしょうか?
もしかしたらお金という人がいるかもしれませんが、最も重要視していることがお金である人は少ないと思います。
趣味の時間が重要という方もいるでしょうし、家族や恋人と過ごす時間が重要という方も当然います。
お金を稼ぐことが重要という方もいると思いますが、そのお金を使って何かをしたいという方がほとんどでしょうから、その何かが重要なのだと思います。
また、起業家や経営者の方の中には、仕事そのものが重要だという方もいるでしょう。
こういった考え方はどれも尊重されるもので、どれが良くてどれが悪いというものではありません。ただ、「あなたはそう考える」というだけのものです。
参考までに私の考えを紹介します。
私は仕事の内容より、どれだけ自分に権限があるかを重要視しているようです。
100%とまではいかなくても50%以上が自分の思い通りにならないとストレスを感じるようです。
キャリアを見直してもその点は明らかです。新卒で就職した会社は従業員200名程度の中小企業で、新卒の私でもある程度好きに仕事をすることができました。
ただ、1年ほど仕事をしていくうちに、その会社でできることに限界を感じてきました。
それで転職をしたのですが、次の会社は最初の企業よりさらに規模の小さいベンチャー企業でした。
社長からスカウトされて就職した企業のため、前の会社よりもかなり権限が増え、仕事もやりがいのあるものでした。
現在は起業し、独自に事業を運営しているのですが、この選択をしたのも自分の思い通りになる部分を大きくした結果だと思います。
同じ人でも人生のステージによって重要視することが異なることもあるでしょう。
結婚して転職したり退職したりする人が多いのもこの理由によることが多いです。
特に女性の場合は妊娠・出産を機に仕事に対する考えがガラッと変わることも多く、バリバリのキャリアウーマンだった人が大企業をさっさと退職して専業主婦になるといったことも多く見受けられます。
これには都心部で働きながら子育てをするのが非常に大変であることも原因だと思いますが、人生のステージが変わることで、自分が重要視していることが変わったことも大きな原因です。
私も独身時代は仕事がより挑戦的であることや自身の成長を最重要事項として就職や転職をしていました。
ただ、結婚を機に仕事とプライベートのバランスを取るような考え方になっていっています。
会社員という安定した立場を捨てたのも、収入面やプライベートの時間を重視した結果です。
もちろん、仕事の内容や会社の方針が私の考えと齟齬が出始めたのも原因ですが、最も大きな理由は人生のステージが変わったことです。
今の日本で会社員として働く場合、「正社員」か「派遣・パート・アルバイト」ぐらいしか働き方の選択肢がありません。
正社員で働く場合、仕事時間は1日8時間の週5日勤務が基本で、週3日勤務や1日6時間労働などの選択肢が取れる企業は少数派だと思います。
また、フレキシブルな働き方できることも稀で、1ヶ月休暇を取るとか半年ほど育休を取るなどといったことも正社員として働く場合難しいことが多いです。
そして、派遣やパート、アルバイトとして働く場合はこれらのことが実現できることが多いですが、職が安定しないことや給与の低さが今度は不満の種になってしまいます。
これらを総合的に考えて、ワークライフバランスを取るために独立という選択肢が最も現実的だったのでそうしましたが、このような働き方が許容される会社が増えていかないと、今後正社員として働くメリットはどんどんなくなっていくと感じています。
このような社会を実現するためには、より多くの人が転職を身近にすることで、労働市場の流動化を促し、企業にもより魅力的な労働環境を用意させることが必要だと考えています。
私たちの子どもたちが働き始めるころにはよりよい労働環境が選べる社会になっていることを切に願っています。
関連記事「現時点では崩壊している終身雇用制度のメリットとデメリットについて」
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私が会社員のメリットを十分に理解しながら、最終的には独立という選択肢を採ったのも、仕事と報酬について考えた結果、独立した方が得であると判断したからです。
昔は、仕事をするならある程度の規模の組織であることの方が有利でした。
なので、多少損であっても会社員として働いた方が結果として得でした。
ですが、今では組織の大小が必ずしも成果に直結しなくなってきています。
会社組織の運営や、そのあり方について、もう一度よく考えなければいけない時代になっているのかもしれません。
一生同じ会社で働くつもりの人も、将来独立しようと考えている人も、転職や起業という選択肢を全く無視することはできない時代です。
もしかしたら会社が倒産してしまうかもしれませんし、ある日突然リストラされることになるかもしれません。
どんなにその会社が好きであっても、転職や独立の可能性を視野に入れながら行動するクレバーさが求められています。
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この記事をご覧の方には「労働集約型の企業にいる限り給与が上がらない理由」も参考になります。
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