就職活動をする前に自己分析をやっておく人はかなり多いでしょう。
私もその一人ですが、自己分析に関する書籍を購入し、自分の名前の由来から幼少期にどのような教育を受けたかなど、徹底的に自己分析をして自分の理解に努めました。
結果、貴重な新卒カードを使って中小企業に就職する道を選びましたが、この決定自体に後悔はありません。恐らく今ならより効率的に仕事の習熟ができそうな大企業を選ぶと思います。
さて、ほとんどの方は大学卒業時に就職活動に勤しむと思います。
その時に就職する企業の規模や知名度ばかり優先する方が多く見られますが、最も重要なことは自分が仕事に対してどういった価値観を持っているかです。
これが分からなければどんな企業に就職すればいいのか全く分かりません。
そのためには、自己分析を通じて、自分がこれからの人生に対して、仕事に対して、どういう考え方をしているか、または今までどのような価値観で生きてきたかをしっかり見つめ直しておく必要があります。
このページをご覧の方には「【就活生向け】大企業と中小企業で働くメリットとデメリットについて」も参考になります。
就職活動と言えば自己分析というぐらい、就活生に対して自己分析をすることが奨励されています。
今では、逆に自己分析をしないことを勧めている書籍も見受けられますが、基本的に学生生活を終了させる区切りとして、一度自己分析を挟んでおいた方がいいのも事実です。
自己分析の時に重要視したいのは、自分が人生においてどのような価値観を持っているかです。
学生時代を終えた区切りなどで、こういった自分自身の振り返りというのはかなり大事なことです。
また、働き始めると気付きますが、仕事が始まるとなかなかまとまった時間が取れなくなってしまうものです。
雇用の流動性が高まれば、今ほど新卒で就職する企業に人生の大部分を左右されるということもなくなりますが、恐らくこれから10年ほどはそこまで進歩しないと思われます。
良くも悪くも自分の生涯のキャリアが大きく決まってしまうのが就活であり新卒採用です。
このタイミングで今までの人生を徹底的に振り返り、自分の人生の大まかな方針を決めておいた方が他の何となく就活している就活生より優位に立てるのは言うまでもありません。
ちなみに、私は上で紹介した書籍に書かれているように学生時代の「中学時代」「高校時代」「大学時代」の熱中したことはもちろん。
自分の名前の由来や意味、幼少期の教育方針や親に注意されたこと、さらには、「仕事」や「人生」「友人」や「恋愛」などの言葉にどういう意味を持っているのかまで徹底的に考えました。
こういった作業にあまり時間を掛け過ぎるのはよくないのですが、どうしても一週間から二週間ぐらいはかかってしまいます。
そして、意外と頭を使うので疲れますし、自分でも何となく取っていた行動などに全て意味を探したりするので、非常に面倒な作業でもあります。
ただ、ここで徹底的に自己分析を通じて自分を理解しておくことで、自身の就職活動に一本の芯が通ることは間違いありません。
この芯を頼りに就活していれば、採用のミスマッチに遭遇して新卒採用をフイにしてしまうという事故も減らせるでしょう。
ただ、新卒採用の時はあくまでも学生です。
仕事をしてから数年経ったら、同じように自分を見つめ直してみるのも必要になると思います。
全く仕事をしたことがない時点で想像できる社会人像は陳腐なものです。
適宜修正をしていかないと自分の理想と現実のギャップが大きくなりすぎてしまい、精神的につらいことになりかねません。
関連記事「今の会社が良い会社でも悪い会社でも転職について考えなければならない理由」
さて、私のように、自分の価値観によっては大企業を就職先に選ばないという人もいるでしょう。
また、価値観によっては大企業に勤めるべきではないという人もいるかもしれません。
大成功している人の多くは学生時代に企業していることも多いため、就職活動そのものをしないという選択肢だってあり得る話です。
ですが、基本的に新卒採用で就職する場合、業種を問わず大企業が最も有利でメリットも大きいことは覚えておいた方がいいでしょう。
大企業は教育環境、給与水準、人事評価で中小企業に比べて公平性や公正性があり、特にやりたい仕事やなりたい職業がない場合などは、とにかく大企業に行っておいた方がいいと言えるレベルです。
私は熟考した結果未上場の中小企業に就職したのですが、新卒採用を始めて4年目ほどのその企業には、教育カリキュラムすらなく新入社員の教育方法が手探りの状態でした。
ほんの数ヶ月前までは学生だった私が呆れるほどお粗末な新卒教育だったのを今でも覚えています。
ただ、私の場合はむしろ新卒教育がされるだけましで、大抵の場合は1日や2日の研修でいきなり仕事場に放り出され、OJTという名目で仕事をしながら仕事を覚えるという中小企業がほとんどでしょう。
また、大企業のメリットを重々承知していても、転勤などで地元を離れるのが嫌という方は地元の有力企業を当たってみるのもいいでしょう。
大企業であれば東京や大阪に本社があることが多いのですが、事業所は全国に点在しているため、入社式が終わったら年に1回ぐらいしか本社は行かない場所になるかもしれません。
数は多くありませんが、地方都市なら地元の有力企業が存在する場合も多く、地元志向の方には倍率も高くなるかもしれません。
ですが、地域に密着して事業を行っているため、転勤も同じ都道府県内で済むなど地元志向の方にも優しい企業であることが多いです。
基本的には迷ったら大企業を目指すのをおすすめします。
自己分析では興味のある業界のジャンルを決めるようにし、四季報(業界地図)などで有力な企業を全てピックアップしておくといいでしょう。
今や大企業に就職すれば一生安泰という時代ではありません。
内部にいた人間はどうか分かりませんが、東芝のような大企業であっても、突如倒産の憂き目にあうことだってあります。
私は企業には2種類しかないと考えていて、いい企業か悪い企業しか存在せず、規模の大小はいい悪いに関係ないと思っています。
これは成長し続ける企業に必要なたった1つのことでも触れていますが、社会に対してどのような貢献をするのかというミッションが明確になっている企業がいい企業、ミッションが明確になっていない企業は悪い企業になります。
大企業でも、突如倒産の憂き目にあう企業は、実は数年前から倒産する企業にありがちなパターンを徴収していて、特に何のために仕事をしているのかの目的の部分が明確になっていないケースが多く見受けられます。
結局、規模の大小は特に関係なく、しっかりとした経営がされているかどうかが重要なのです。
また、今はぱっとしない企業であっても、これから成長する業界はまだ市場規模が小さい、または注目されないほどの市場規模しかないという場合もあると思います。
私の就活時の指針は「今大きい企業はこれから凋落する可能性が高い、今から成長する企業はまだ小さい可能性が高い」という基本方針から就活をしていました。
そのため、就活生の多くが陥りがちな大企業ありきでの就活ではなく、成長可能性が高い業種への就職を目指していました。
環境ビジネスに興味があった私が注目したのは廃棄物処理業界だったのですが、残念ながら大手と呼ばれるような企業は少なく、より現場主義で活動していた私は中小企業に就職せざるを得ませんでした。
今は転職してしまいましたが、自分の価値観によっては必ずしも大企業への就職が正解になるとは限らないことは覚えておいてください。
最近では新卒からフリーランスになる人のように、就職活動とはそもそも無縁の人も増えています。
ですが、いくつかの企業を経験してから独立した私からすれば、手っ取り早く仕事ができるようになりたければ就職しておいた方がいいとだけお伝えしておきます。
特に就職先へのこだわりや仕事へのこだわりがない人にほど大企業をおすすめします。
なぜなら、大企業の方が仕事の質が高いことが多く、新卒で入社してからのキャリアプランが設計されており、給与や労働環境などの待遇も中小企業より良い場合が多いからです。
稀に中小企業でも大企業顔負けの仕事内容であったり、待遇が大企業以上の企業が紹介されることもありますが、あれは数千分の一、数万分の一の稀なケースだからこそ紹介されているのです。
ほとんどの場合は大企業の方が諸々の条件はいいでしょう。
そして、仕事ができるようになることの一番の近道は、実際に仕事をすることです。
そういう観点からも大企業は仕事の質が高く、量も多いケースが多いので、仕事ができるようになる可能性も高いでしょう。
大学時代に会社や事業を運営して、そのまま代表として活動なら就活は必要ありません。
しかし、いずれ起業を目指すという方なら、とりあえず大企業に就職してみるのも大きなメリットがあります。
関連記事「現時点では崩壊している終身雇用制度のメリットとデメリットについて」
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私が会社員のメリットを十分に理解しながら、最終的には独立という選択肢を採ったのも、仕事と報酬について考えた結果、独立した方が得であると判断したからです。
昔は、仕事をするならある程度の規模の組織であることの方が有利でした。
なので、多少損であっても会社員として働いた方が結果として得でした。
ですが、今では組織の大小が必ずしも成果に直結しなくなってきています。
会社組織の運営や、そのあり方について、もう一度よく考えなければいけない時代になっているのかもしれません。
一生同じ会社で働くつもりの人も、将来独立しようと考えている人も、転職や起業という選択肢を全く無視することはできない時代です。
もしかしたら会社が倒産してしまうかもしれませんし、ある日突然リストラされることになるかもしれません。
どんなにその会社が好きであっても、転職や独立の可能性を視野に入れながら行動するクレバーさが求められています。
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この記事をご覧の方には「仕事なんて所詮は金もうけの手段にすぎないということを忘れてはいけない」も参考になります。
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