以前の記事「学習の質を簡単に上げることができる4つの方法」で、学習内容を15分程度の作業にすることをポイントとして紹介しましたが、この内容は単元別に解説しておいた方がいいと思いました。
なので、今日は学習する内容を明確な作業にする事例集(理科編)とします。これは、私が学生の頃実際に行っていた勉強方法なので、かなりの効果が見込めると考えています。
この記事をご覧の方は数学の勉強方法や国語の勉強方法、社会の勉強方法、理科の勉強方法、英語の勉強方法など個別の科目ごとにテストで結果を出すための勉強方法をまとめた記事も参考になります。
物理の分野だとそれほどでもないのですが、生物や化学の内容を理解するには、用語をしっかりと理解しておく必要があります。
例によって用語の学習は書き取りがおすすめです
理科の用語では日常生活だとまず使わない言葉も多いです。「胚珠」とか「オームの法則」とか「凝灰岩」とか日常生活ではなかなか利用しないですよね。
その分、用語の学習は重点的にやっておいた方がいいです。本が好きな人だと勉強しなくても点を取れることがある国語と違って、理科の用語は学習しなければ絶対に覚えることがありません。書き取りを3回行うのはもちろん、読み上げも同時にやるのがおすすめです。
15分で学習を組み立てる場合は、1つの範囲の用語をまとめて学習するのが分量もちょうどよく、効率もよくなるのでおすすめです。
理科の問題で特徴的なのは、論述形式の問題です。この論述形式の問題の採点方法は、必要な用語がしっかり入っているかという点につきます。
例えば、「師管とはなにか?」という問題があった時に、この問題で正解を取るためには、「光合成」「(有機)養分」の2つの用語が文中に含まれている必要があります。
これらの用語が抜けていた場合、必ず減点されます。
上の例題の答えは「光合成によって作られた(有機)養分の通る管」となります。単に「養分が通る管」では減点になります。
文章自体が日本語としておかしくなってしまってはいけませんが、論述問題には必ず使わなければいけない用語がいくつか設定されています。
なので、論述問題の対策は数をこなすのが一番いいのです。
理科の論述問題は国語の作文などとは違い、単に用語をピックアップして並べるだけです。基本問題でよくある用語で( )を穴埋めする問題とほぼ同じものです。
国語力などは一切必要ありませんから、それぞれの用語同士の関係性などもしっかり頭に入れておく必要があります。
用語を覚えるだけでは理科の点数は上がりません。
それぞれの関係性もしっかり理解しておく必要があります。
理科の用語は数学の公式とは違って、それだけで役に立つものではありません。全体の関係性が理解できていてはじめて、各用語を覚えている意味がでてくるのです。
力と圧力の単元では作図なども出てきますが、これも数学の作図と同じように練習問題を解くことで対応できます。理科ならではのものとして、化学式も忘れてはいけません。
マグネシウムの加熱(酸化):2Mg+O₂⇒2MgO
このように、化学式だけでなく、細かい情報も一緒に覚えてしまうと効率も上がります。また、細かいようですが、化学式は「=」ではなく「→」を利用します。
数学の等式とは違って、化学反応式は基本的に不可逆反応(左から右の反応はするが、右から左には反応しない)なので、「=」を使って化学式を書くのは間違いです。
15分で化学反応式の学習を組み立てるなら、「酸化反応」「還元反応」などでグループを作っておくのが一番理想的です。ある程度体系的に覚えていく方が、単純に一つずつ覚えていくより記憶に定着しやすくなります。
単元ごとの勉強なども非常に効果的なので、一度試してみてください。
この記事をご覧の方は数学の勉強方法や国語の勉強方法、社会の勉強方法、理科の勉強方法、英語の勉強方法など個別の科目ごとにテストで結果を出すための勉強方法をまとめた記事も参考になります。
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