以前の記事「労働集約型の企業にいる限り給与が上がらない理由」でも案内していますが、労働集約型の産業は今後先細りになることが懸念されます。
特に、上記の記事でも紹介した運送業で働いている方は、今すぐに自分のキャリアプランを見直し、行動に移した方がいいとさえ感じています。
接客業、飲食業、運送業が労働集約型の産業がサービスを維持するのが難しくなっているため、該当する産業で働いている人へすぐに転職サイトなどに登録することをおすすめします。
現状に不満がある方は、手っ取り早く転職するのも一つの方法です。業務の関係上ある程度人手が必要になる職業というのは確実にあります。
スーパーやコンビニの販売員や店員、飲食店のウエイターやウエイトレス、トラックやバス、タクシーの運転手などです。
特殊な免許などの技能が必要なものもありますが、基本的には代わりがすぐに見つかるような単純労働者がメインとなる仕事が労働集約型の働き方です。
もう少しざっくりくくればサービス系の仕事全般が当てはまります。これらの仕事は現状最も労働効率の悪い職種としてデータが出ているぐらいです。
今のところ各人の頑張り(サービス残業なども含む)で何とか凌いでいますが、今後個人の頑張りではカバーしきれなくなるのは火を見るよりも明らかです。
逆に今トラックやバス、タクシーの運転手など運送業に求められていることは、どうやって仕事を楽に回せるように工夫するかを考えることです。
仮に年収200万~250万ぐらいでもやる人がいる仕事にすることが、今求められています。
参考資料:経済産業省資料:労働集約型サービス産業の生産性向上について
運送業が注目すべきは自動運転技術の進歩でしょう。
既にアメリカでは高速道路を自動運転のトラックで走行する実証試験もクリアしているぐらい、自動運転技術の進歩には目覚ましいものがあります。
これが一般道も運転可能な技術にまで発展すると、いよいよ人間の運転手が必要なくなることでしょう。
そうなると人的資本をふんだんに利用している運送業界より、システムに強いGoogleやAmazonのような企業が運送業を独占するような大革命が起きる可能性もあります。
ただの運搬用のトラックなどはこのように自動運転技術の進歩で駆逐される未来が容易に想像できます。
しかし、バキュームカーや牽引車のように操作や運転に特殊な技術のいる車両に関しては自動化されるのもしばらく先になるでしょう。
もしかしたら、どうしても自動化できない部分があるかもしれません。
参考資料:TechCrunch Japan「UberのOtto自動運転トラックの最初の積み荷はビール5万本」
最近Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムについての動画が話題に上りました。
Amazonは接客、販売の業界にも自動化や無人化を進めている急先鋒の企業になっていますが、倉庫でのピッキング作業には未だに多くの人員を割いています。
検品のような細やかな作業はまだ自動化までに時間がかかるとしても、倉庫ないの荷物の移動に関しては、ある程度自動化、機械化の目途が立っていることが動画でも分かります。
この技術を応用すれば、トラックへの積み込みやトラックからの荷降ろしも全て自動化することもできるようになる可能性が高いです。
近いうちに自動運転車と自動積み込み荷降ろしにより、運送業界から人員がいなくなってしまうことも十分考えられることです。
参考資料:Gigazine「Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムが一体どれほどスゴイのかよくわかるムービー」
参考資料:YouTube「Warehouse Robots at Work 」
運送業界はその労働条件が厳しい割に薄給であることが度々話題になっています。
あのヤマト運輸ですらAmazonの荷物を低価格で捌ききるのは不可能だと判断して提携を解消しています。
ただ、先の倉庫ロボットのシステムにも見るように、Amazonは既に運送を自前でやるつもりである考えることもできます。
最新の自動運転技術と倉庫の機械化技術を利用した新しい運送サービスを出す可能性もあります。
当然ですが、そんなことになったら既存の運送業界は大混乱でしょう。
長らく新規事業が参入してこなかった業界でもあるでしょうから、戦いきれず廃業してしまう会社が出てくるかもしれません。
さて、運送業界で働き続ける未来が想像しにくいことは理解していただけたと思います。
今50代ぐらいの方なら定年ぐらいまでは働けると思いますが、40代以下の方々は定年まで運送業界で働ける人は1/10もいないのではないかと思います。
特に、運転手で今後20年以上生き残っていくには、ただ大型車両が運転できるだけでは、ほぼ100%不可能でしょう。
運送業界なら牽引車やバキュームカーなど運転や作業時の自動化が難しい車種の運転及び取り扱い、クレーンなどの特殊車両の取り扱いに関しては、まだ需要があると思われます。
それ以外の商用車の運転、バスやタクシーなどは自動運転技術もそうですが、カーシェアリングの普及なども業界の先細り要因になると思います。
レンタカーでもワンウェイ(乗り捨て)サービスを提供し始めるなど、様々なサービスも出てきています。
今後も運送業界で働き続けるためには相応の厳しさが待っていることをご留意ください。
関連記事「接客業に未来はない!!今すぐ転職先を探すべき6つの理由」
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