新婚ほやほやの家庭も微笑ましいですが、1年もすれば「子どもをどうするか?」という話になってくると思います。
最近では初婚年齢も上がっているため、“結婚=即子作り”となることも多いでしょう。
私も妊活を経験しています。
私は30代になってから結婚したので、2人以上子どもが欲しければすぐに妊活しないと、2人目が高齢出産になる可能性が高く、リスクが大きくなってしまうと思ったのです。
結婚1年目のうちは、そこまで慌てて子作りをしていませんでしたが、8ヶ月ほど経って妻が妊娠していることが分かりました。
夫婦にとっても初めてのことだったので、色々情報を調べ、母体のために予定していた旅行をキャンセルしたり、妻から職場に働きかけてもらい、仕事を軽めのものにしてもらったり、様々な対策をしました。
ですが、1ヶ月経って検診に行くと、流産していると知らされました。
泣きじゃくる妻に私は寄り添うことしかできませんでしたが、流産が分かってから1ヶ月ほどの間は、家庭内の空気もなんとなく暗いものとなってしまいました。
幸い1ヶ月ほどの時間が解決してくれて、改めて妊活をした私たちは、3ヶ月ほどで懐妊できました。予定日はまだなのですが、この時の経験がサイトを立ち上げるきっかけにもなっています。
今回は、妊活をしている夫婦に流産する可能性の高さを知ってもらおうと思います。
流産の80%が妊娠3ヶ月(12週)前に起こること、妊娠しても15%前後が流産となってしまうこと、これらの原因や対策についてもお伝えします。
今回の記事は公益社団法人”日本産科婦人科学会”が提供する「流産・切迫流産:病気を知ろう」を参考にしています。
この記事をご覧の方には「妊活・妊娠中に避けた方がいい薬と服用しても大丈夫な薬について」も参考になります。
流産の80%が妊娠3ヶ月(12週)までに起こります。
友人や知人、家族や親戚に対して、妊娠していることを伝える目安が3ヶ月となっている理由でもあります。
また、妊娠3ヶ月程度では、母体に変化も見られないため、言われなければ気付かないほどの変化しかないでしょう。
また、悪阻(つわり)も妊娠3ヶ月程度までがひどくなることが多いようです。
安定期は妊娠5ヶ月(16週)とされていて、この頃になると悪阻も収まってくることが多いようです。
ただ、妻は3ヶ月になった頃から、妊娠前とほとんど変わらない体調になるまで回復していました。
流産のリスクは妊娠6ヶ月(22週)までは0になることはありません。
妊娠22週までの赤ちゃんでは、母体の外では生きていくことができないので、この時期までに妊娠が終わってしまうと、全て流産となってしまいます。
妊娠初期に流産の可能性が高いという案内をしましたが、統計では妊娠の15%前後が流産になると分かっています。
つまり、2人兄弟・姉妹の母親が4人いれば、1人は流産を経験している可能性があるぐらい、流産は身近なものなのです。
2回妊娠して流産しない確率は下記の通りです。
85%×85%=72.25%
2回妊娠して1回以上流産する確率は下記の通りです。
100%-72.25%=27.75%
また、高齢になるほど流産の可能性は高くなります。
20歳から5歳刻みで、45歳以上までのデータをまとめた「不育症䛾診断と治療 慶應義塾大学医学部産婦人科 丸山哲夫」より年齢別流産の頻度を紹介します。
年齢別流産の頻度
20歳~24歳 | 9% |
25歳~29歳 | 11% |
30歳~34歳 | 15% |
35歳~39歳 | 25% |
40歳~44歳 | 51% |
45歳以上 | 75% |
35歳以上になると極端に流産の可能性が上がってきます。
高齢出産が高リスクだと言われる理由が分かるでしょう。
早期に起こる流産の原因で、最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。
つまり、妊娠した瞬間に「流産の運命」が決まってしまいます。
巷でよく言われる、母親の妊娠初期における仕事や運動などが原因で流産することは、ほとんどないと考えられます。
妻は看護師をしています。産休や育休に関する福利厚生はしっかりしていますが、立ち仕事ですし、それなりに運動量もあります。
なので、妻は職場の看護師長に打診して、休憩をこまめにとれるようにしたり、疲れた時にはすぐに休めるように工夫をしていました。
また、私の知り合いに女教師がいるのですが、教師のような立ち仕事が多い職業も、流産しやすいと職場では言われているようです。
その方は、昼休みには保健室で横になれるように、授業が終わった後の会議などは出席しなくてもいいと、校長先生に掛け合って実施してもらったそうです。
母親の行動で流産するかどうかが決まることはほとんどないと言われていますが、妊娠する前と同じようにバリバリ働くのは避けた方がいいでしょう。
また、旅行のようなレジャーも控えた方がいいとされています。
国内ならまだしも、感染症などのリスクも高い海外旅行はもってのほかです。
母体の行動が影響しないとはいえ、もし流産してしまった時に後悔するのはお母さんです。
そもそも15%前後と高い流産の可能性があるのですから、どんな結果になっても後悔しないような選択をすべきでしょう。
正直なところ、夫にできるのは排卵日の計算をして効果的な妊活をするぐらいでしょう。
それ以外は妻に依存する割合が高く、また流産の可能性や結果的に流産となってしまうことなどは、どうしようもないことです。
もちろん、妻の精神的な支えになってあげられるよう努力すべきです。でも、私がそうだったように、妻が流産してしまった時には、ただ傍にいてあげるぐらいしかできることはありません。
排卵日の計算というサイトで、生理開始日とおおよその生理周期から、排卵日の計算ができるツールがあります。オギノ式と呼ばれる計算方法ですが、より正確に排卵日を予測するなら、基礎体温をつけた方がいいようです。
妻は看護師なので、もちろん基礎体温をつけた方が予測ができることを知っていました。ですが、看護師だと通常の日勤だけでなく、準夜勤や夜勤もあるので、体温を測るタイミングが一定にできません。
また、性格がズボラなのもあって、毎日決まった時間に体温を測るという行為そのものが苦手なようでした。
さすがにそのあたりまでは、男の私にはフォローできなかったので、生理の日を聞いてオギノ式で排卵日を予想するだけにしていました。
これだけでも約3ヶ月で懐妊したので、男性側が少し意識するだけでも効果はあると考えています。
今回は妊娠初期に流産する可能性が高いこと、妊娠しても15%程度の確率で流産してしまうことを紹介しました。
医学的には母体が気を付けるべきことはほとんどなく、産婦人科医によっても、旅行などのレジャーや仕事などに対するアドバイスは変わってくると思われます。
まずは近場の産婦人科を受診し、適切な行動について相談しておくといいでしょう。
さて、最近では妊娠初期に葉酸を摂取しなければならないとよく言われるようになりました。
葉酸は水溶性ビタミンB群の一種で、胎児の発育を促進する栄養素であることが分かっています。
これは厚生労働省が情報提供を促進しているほど重要なことです。
葉酸サプリにも様々な種類がありますが、Amazonでも手軽に購入できるピジョン サプリメント 葉酸カルシウムプラス 60粒入が安価でおすすめのサプリです。
妻も服用していました。初めて妊娠した時には服用していなかったのですが、一度流産を経験して、二人で情報収集をしながらできる限りの努力をしてきました。
必要な分だけ手軽に購入できますし、定期購入などの必要もありません。
この記事をご覧の方には「新生児が生まれてから6ヶ月になるまでの成長記録」も参考になります。
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