誰もが緊張するピアノの発表会、緊張していることを意識してしまうとさらに緊張してしまいます。
次第に体が震えてしまったり、息が苦しくなってしまったり、いつも通りにピアノが弾けるかどうかすら怪しくなってしまうこともあるでしょう。
本番前に緊張してしまって仕方がないという方は、まず落ち着いて深呼吸してください。
緊張は失敗したら嫌だという気持ちが強いから起こるものです。
どうでもいいと思っている発表回の本番前に緊張することなどあり得ません。
それだけあなたがこの発表会を大切に思っているということです。
まずはそれを認めましょう。
そして、発表会の本番前に緊張するのは当たり前です。
なぜならピアノ、音楽は時間の芸術です。
間違えてしまった場合のやり直しができません。
失敗したらどうしようと思ってしまうからこそ緊張するのです。
そんな時は今までの練習を思い出しましょう。
今までしっかり練習してきたではありませんか。
もし、この答えがNOだった場合、緊張は失敗の恐れからくるだけのものです。
失敗したら恥ずかしいと思っているだけなので、現状でやれるだけのことができれば自分を褒めてあげればいいと気楽に考えましょう。
本番では練習以上のことはできません。
準備が足りていれば緊張する必要などありません。
本番でベストを尽くすだけです。
仮に準備が足りていなくても、もうどうしようもありません。
なるようになるだけです。
ピアノの発表会に限らず、本番前には誰でも緊張してしまうものです。
ですが、基本的に緊張するというのは良いことですから、むしろ緊張と上手く付き合う方法を考えるのがいいと思います。
今回はなぜ緊張してしまうのかや、私がやっていた緊張のほぐし方についてお伝えします。
この記事をご覧の方には「【1日15分】ハノンを繰り返し弾くことでピアノの基礎力を上げることができる」もおすすめです。
ピアノの発表会の前、お客様の前で行うプレゼン、結婚式で行う友人代表のあいさつなど、本番前に過剰に緊張してしまう方もいるでしょう。
特に、日本人には失敗に対して敏感な方も多く、必要以上に緊張してしまい、本番で結果が出せなくて悩んでしまうという方もいるかもしれません。
緊張するというのは、それだけこれから行うことが重要だと考えている証拠です。
それがどんなことであれ、大切であればあるほど緊張するのが普通でしょう。
緊張への対応は1つだけです。何度も緊張する場面に遭遇して慣れておくこと、つまり場馴れすることだけです。
緊張するのは内容にやり直しがきかない場合に限ります。
チャンスが1回しかないことを自分でも分かっているからこそ緊張するのであり、何度でもやり直しができるようなことで緊張することはないでしょう。
一般的に最も良いパフォーマンスを発揮するのは、適度な緊張と適度なリラックスが混在している状態になります。
緊張しすぎていると普段はしないようなつまらないミスをしてしまうこともあります。
逆にリラックスし過ぎていても同じようにミスをしてしまうことがあるでしょう。
最も良いパフォーマンスは緊張とリラックスの間にあります。
基本的に人はよく分からないものを過剰に恐れる傾向があるので、緊張している場合はなぜ緊張しているのかゆっくり考えて認識すると落ち着けることもあります。
緊張するのは主に2種類の原因があります。1つはやり直しがきかないこと、もう1つは準備が十分でないことです。
やり直しがきかないことは動かしようのない事実なので、どんなに場数を踏んでいる人でも緊張は絶対にします。
そして、準備が十分でないことも、本番直前ではどうしようもないことなので、逆に今まで何をしてきたか思い出して自信を回復するように努めた方がいいでしょう。
準備不足からの緊張は、うまくほぐせないとさらに悪い結果になることが多いです。
うまくいったら儲けものぐらいの軽い気持ちで本番を楽しめるようなマインドセットをする方が建設的だと思います。
やり直しがきかないことを前にして緊張しないというのは人間である限り不可能でしょう。
ですが、本番前でも適度に緊張したいい状態に近づけることは可能です。
1つは場数を踏んで場馴れすること、ピアノの発表会でも初めてのピアノの発表会は緊張するものです。これを2回、3回と繰り返していくことでしか、緊張を抑えることはできません。
また、緊張の原因の1つである準備不足を徹底的に排除するのも非常に有効です。
いわゆる「人事を尽くして天命を待つ」ことです。
本番までに自分が納得できるだけの練習ができるよう計画を立てて、それを忠実に実行するだけで、過度な緊張を抑えることができます。
この時大切なのは、他の誰でもない自分が納得できるかどうかです。
精神論にも近くなりますが、納得できる内容で納得できるまで練習しましょう。
この記事をご覧の方には「【基礎練習】ピアノの基礎練習や上達方法について分かりやすく解説」も参考になります。
This website uses cookies.